電気の豆知識 ~いつか役立つ!?電気にまつわる雑学篇~ 「今さら聞けない化石燃料」

カーボンニュートラルとは

世界は今、「カーボンニュートラル」を目指しています。カーボンは「炭素」、ニュートラルは「中間、中立」といった意味で、カーボンニュートラルとは、二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガスの排出量を減らしつつ森林などによる吸収量を増やして、温室効果ガスの量をプラスマイナスゼロにするという考え方であり取り組みです。現在、日本を含む120以上の国と地域が2050年までに実現することを目標に掲げています。何のために? 地球温暖化を抑制するために、持続可能な社会を実現するためにです。

正義の味方か、悪の権化か

地球温暖化を引き起こす温室効果ガス。その大半を占めるのが二酸化炭素(CO2)であり、二酸化炭素を増やす大きな原因となっているのが化石燃料です。18世紀後半の産業革命以降、人類は膨大な化石燃料を燃やし続けてきました。そして今や“悪者”あつかいの化石燃料ですが、しかし、昔も今も私たちの暮らしや社会の発展を支える“正義の味方”でもあるはず――。そんな諸刃の剣ともいえる化石燃料とは、そもそも何なのでしょうか。

化石燃料とは

ご存じの通り、地面を掘って取り出す石油や石炭、天然ガスなどを化石燃料と呼びます。化石燃料の「化石」とは、恐竜の化石やアンモナイトの化石などと同じ意味です。太古の生物の死骸が土砂や泥に埋もれて、何千年、何万年、あるいは何億年という途方もなく長い時間、地層の中で形をとどめていたものが化石ですが、化石燃料も元は大昔に息づいていた植物や動物、プランクトンなどの死骸です。それらが微生物に分解された後、地中深くに沈み、土や水などの圧力で押さえられ、地熱で温められたりするうちに燃えやすい成分に変化したのだそう。例えば、石炭のルーツをたどると3億年以上前の植物に行き着くのだとか。

このように、はるか昔の動植物が地球の内部で液体になったものが石油、固体になったものが石炭、ガス状になったものが天然ガスというわけです。そうした化石が人類の進歩を支えてきたのですから、考えてみれば不思議です。しかし、私たちはどうやら、この地球からの贈りものに頼りすぎていたようです。

石油や天然ガスは残り50年分!?
石炭は残り100年分!?

調べてみると、主な化石燃料はおおむね上記のような年月で枯渇すると予測されています。が、この数字、ずっと前から変わっていないような……。「もうあきまへん」と、閉店セールを延々続けているお店のような気がしないでもありませんが、ともあれ、化石燃料が限りある資源だということは間違いないでしょう。エネルギー資源の乏しい日本にとってはなおさら貴重といえます。

期待される再生可能エネルギー

太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなど、自然の力を利用した再生可能エネルギーは枯渇する心配がなく、そして二酸化炭素(CO2)をほとんど排出しないクリーンな発電方法です。日本でもその割合は年々増え続けており、今や年間の発電電力量の20%を超えています。しかし、ヨーロッパの主要国などに比べるとまだ低く、政府は2030年には36~38%まで増やすことを計画しているそうです。

ジャンボびっくりQ~!

それでは最後に「豆知識」らしくクイズです!

化石燃料である石油は地中のどこに埋まっているかわかりません。さて、何を使って探し出すでしょうか?

①訓練された犬の嗅覚

②石油堀り職人のカン

③人工衛星

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