イグスは1日、23年の新提案として、190の製品およびデジタルサービスを発表した。
新サービスには、デジタル空間でプロジェクトを進められる「iguverse(イグバース)」、スマートフォンでスペアパーツを特定して注文できるAI技術、既存のアプリケーションに適用できる無潤滑部品を即座に特定するモバイルアプリなどがある。
デジタル空間「イグバース」は、新しい機械、システム、アセンブリの3Dモデルを1:1のスケールの上で構築できる。各分野の技術者や顧客が集まって意見を交わすことができ、その結果、迅速かつ低コストで信頼性の高い製品を開発でき、問題の早期解決とCO2排出量削減を実現する。イグバースの利用で開発費を抑えることができ、予算が限られている小規模の企業でも簡単に開発を進めることが可能だ。
インダストリー4・0に対応するサービスとしては、スマートプラスチックのラインアップを拡充した。同社のエナジーチェーンやすべり軸受などの標準部品にセンサーを搭載し、IoTネットワークに統合した。よって、中小企業でも状態監視や寿命予測計算などのトレンド技術を導入することができる。また、デジタルサービス「superwise」は、同社の製品とスマートプラスチック技術をまとめることで、アプリケーションやプロジェクトのデータを体系的に評価し、顧客と連携しながら必要な情報を提供する。
新たに開発したプラットフォーム「kopla」では、顧客が独自のオンライン設計・計算ツールを作成することが可能だ。同プラットフォームは、自社製品をオンラインで提示したい中規模企業を主に対象とし、モジュール方式を採用したクラウドソリューションにより、市場投入までの時間を大幅に短縮できる。
同社は、30年までにアクティブカスタマーを100万社に増やすという目標を設定し、持続可能なソリューションを提供するため、現在多くのオンラインツールを拡充している。今回開発したツールにより、モーション・プラスチックを誰もが簡単に導入可能となった。