5年後の開催を目ざす
厚労省は、2023年の技能五輪国際大会の日本での開催に向け、「2023年技能五輪国際大会招致委員会」を新たに設置した。
この委員会は、労使団体、技能関係団体、愛知行政関係者、有識者など、幅広い分野で活躍する31人をメンバーに、オールジャパン体制で招致活動や招致機運の醸成に取り組むことを目的とする。
この設置を受け、第1回委員 会を4月18日に開催している。なお、事務局は中央職業能力開発協会が担当する。
●技能五輪国際大会の概要
青年技能者(原則22歳以下) を対象に、技能競技を通じ、参加国・地域の職業訓練の振興及び技能水準の向上を図る大会。
製造・建設分野をはじめとする幅広い職種を対象とし、電気工事関連では「電工」「工場電気設備」「情報ネットワーク施工」がある。
日本選手団は、1962(昭和 37)年から参加。
過去日本においては、1970 年の東京、1985 年の大阪、2007 年の静岡と計3回の国際大会を開催している。
●近年の開催実績
<開催国>
2017 年アラブ首長国連邦
2015 年ブラジル
2013 年ドイツ
2011 年イギリス
2009 年カナダ
2007 年日本(静岡)
<参加者>
59カ国、地域から選手1250人
(2017 年大会実績)
<来場者>
約26万人(2015 年大会実績)
●ワールドスキルズインターナショナル(略称:WSI ) 国際大会を運営する非政府組
織であり、本部はオランダのアムステルダムにある。欧州やアジア地域をはじめとする79カ国・地域が加盟している(2018年3月現在)。日本は、中央職業能力開発協会が加盟。
●今後のスケジュール(想定)
① 2018年10月:WSI 総会(オランダ・アムステルダム)において、2023年の国際大会開催国の募集開始。
② 2019年1月ごろ:立候補に向けた審査書類を WSI 事務局に提出。
③ 2019年3月ごろ:WSI 事務局検証訪問。
④ 2019年6月ごろ:立候補ファイルの提出。
⑤ 2019年8月末:WSI 総会(ロシア・カザン)において、2023年の国際大会の開催地が決定。
写真1「技能五輪国際大会」の電工の競技
写真2「技能五輪国際大会」の 情報ネットワーク施工の競技