住友電工 鋳鉄断続加工用の新材種 独自技術で安定長寿命

 住友電工は、鋳鉄断続加工用の第一推奨材種「AC4125K」を開発し、28日から発売すると発表した。

 同製品は、独自のCVDコーティング技術「アブソテック」により、最大限に圧縮応力を付与することで優れた耐チッピング性を発揮し、デフケースやキャリアケースといった部品の粗加工で安定長寿命化を実現する。また、使用済コーナー識別性に優れる金色外観色を採用しているため、容易に工具を管理できる。

 標準品の販売価格は同社従来品と同じ980円(税抜)だが、安定長寿命化による工具使用量と交換頻度の低減により加工コストを削減できる。

 ラインナップは、インサート計244型番。年間販売計画は、初年度0.9億円、3年後3.4億円としている。

 鋳鉄は炭素とケイ素を主成分とした合金で、自動車産業をはじめ幅広い分野で用いられている。近年、地球環境への配慮から薄肉・軽量化のために、強度が高く被削性の悪い、FCD600以上の高強度ダクタイル鋳鉄の比率が高まっている。

 また、部品加工の現場では、複雑形状における断続加工や、鋳肌をそのまま加工する粗取り加工など、過酷な切削環境が増えており、工具刃先のチッピングによる寿命のバラツキが課題となっている。今回の新製品は、こうした課題に対応するものとなっている。

電線新聞 4341号掲載