SWCCは1月17日、施工技能教育の人材育成プログラム「SICOPLUS(サイコプラス)」に、高電圧電力ケーブル用コネクタ「SICONEX(サイコネックス)」の接続工事の遠隔サポートおよび施工状況を動画に記録することでトレーサビリティを実現するシステム「SICOREMO(サイコリモ)」を実用化したと発表した。
SICOREMOは、現場の作業者が市販のスマートフォンと小型カメラおよび専用アプリを装着することで、通信回線を通じてセンター事務所の技術支援者とリアルタイムで映像と音声がつながる遠隔サポートシステム。現場作業者は現場で作業しながら、センター事務所の技術支援者から、技術支援が受けられる。技術支援者は一つの画面で数カ所の現場を同時に管理することが可能で、現場作業者はデジタル教材(図面、動画・マニュアルなど)をスマホ画面で確認しながら作業できる。また、施工状況は動画データで保存できるため、確実なトレーサビリティを実現する。
電力インフラの分野では、設備の老朽化と維持・更新・増強などに対処できる施工作業員不足の解消が課題とされ、同社は同プログラムにより、施工技術力を向上させ、電力インフラの安全と安心を支えることが狙いだ。