東北7県 電工連 初の電気工事技能競技大会

小嶋(新潟)佐々木(岩手)曳地(福島)3選手が全国大会に出場
今年は上位狙う!

会場のポリテクセンター宮城

 東北七県電気工事組合連合会(小林功理事長)は8日、宮城県多賀城市のポリテクセンター宮城で初の技能競技大会を開催。小嶋一彦(新潟)、佐々木隼(岩手)、曳地道弘(福島)の3選手がそれぞれ最優秀の金賞、銀賞、銅賞に輝いた。3選手は、11月30日に開催される電気工事技能競技全国大会に東北ブロック代表として出場する。

競技会場

真剣な表情で競技を見守るスタッフ

全日電工連による全国大会はこれまで2度行われているが、東北ブロックでは希望者の参加となっていた。「過去2回の全国大会はいずれも西日本の選手が上位を占めている。今回は、全国大会で良い成績が残せるように」(小林理事長)と独自の競技大会を開き、7県(各1人)のうちから選抜する形を取った。
大会で与えられた技能課題は、全日電工連が公表したものと同じく屋内配線を想定し、金属配管工事や合成樹脂管工事、LANや電話配線などの弱電工事などを含む。全体の評価についても全国大会と同じく、外部の審査委員による技能競技における完成度、工事組合競技委員による作業中の安全面などのチェック、学科試験の成績を総合して行われた。
選手の競技を見た小林理事長は「レベルは全国大会と比べてもそん色がなかった。全国大会は厳しい闘いになるだろうが、今年は上位を狙えるのではないか」と話した。
閉会式で受賞のあいさつを述べた銀賞の佐々木選手は、「練習してきたので金賞を取りたかった。残念だった」と振り返り、闘志をむき出しにしていた。大地震で技能大会が延期になった北海道を除けば、これで全国の選抜選手が出そろったことになる。
これまで、全国大会向けに特別の対策を取ってこなかった東日本勢が選抜選手をそろえたことで、今年の全国大会はこれまで以上にハイレベルな闘いとなることが予想される。

電材流通新聞2018年9月20日号掲載