SOG付高圧負荷開閉器特集

メーカー各社の商品戦略

安全性増す微地絡検出
高圧絶縁監視機能付方向性SOG制御装置CHZ形
戸上電機製作所

SOG開閉器内蔵のセンサを活用して従来の装置ではレベル的、時間的に検出不可能であった微地絡を検出することにより、自家用高圧受電設備の異常状態の予兆をとらえることで地絡の未然防止を図ることができる。
同社PAS(KLT—M、KLT—P、KLT—PA形)や地中線用開閉器(MKLT—G形)との組合せも可能。
「JECA FAIR 2012 製品コンクール」で経済産業大臣賞を受賞。
・高圧開閉器内蔵センサを用いた高圧絶縁監視で外付けセンサ不要
・絶縁監視部の液晶画面に、計測中の「零相電圧値、零相電流値、位相」を表示
・微地絡検出時の「日時、零相電圧値、零相電流値、位相」を本体に記録
・収集データは総合管理ソフトを使用してCSV形式のファイル保存が可能
・オプションでFOMAによる通報が可能
◇高圧気中負荷開閉器(GR付PAS)KLT形
定格電流200A〜600Aをラインアップ。
開閉器内でZ2端子を外箱に接続しているので、SOG制御装置側でのZ2端子の接地は不要。
◇地中線用高圧気中負荷開閉器(GR付UAS)UKL形
環境に優しい気中式。VT内蔵形はPDS母線対応品とモールド母線対応品をラインアップ。
東京電力高圧キャビネット内の第3回路(お客様側)に取付けられ、既設のピラージスコンやモールドジスコンと取替えて設置できる。

多種多様なニーズに対応
CLD-317Se-C
エナジーサポート

同社は、80年余りにおよぶ技術の蓄積と豊富な経験を生かして機器・システムの開発に取組み、安全で信頼性が高く、操作性に優れた受配電機器をラインアップし、電力の安定供給および、配電線路への波及事故防止に貢献している。特に、同社が力を入れている過電流ロック形高圧開閉器(SOG)は、客先の多種多様なニーズに応えるべく豊富なラインアップを取りそろえている。
また、施工者の視点にも立ち、簡単で施工のしやすさを追及。業界に先駆け接地を開閉器本体と制御装置を共用し一点接地とすることにより従来の二点接地に比べ施工時間やコストを削減している。更には全開閉器本体をステンレスケース(SUS304)に統一することで一般地区、塩害地区を問わず使用でき、設置場所を選ばない仕様となっている。
同社は今後も、環境問題や施工者の視点に立ち商品開発を進めていく考えだ。

電材流通新聞2018年9月20日号掲載