LED照明特集

メーカー各社の商品戦略

パナソニック エコソリューションズ社
光漏れを低減
「光害配慮型軒下用シーリングライト」

同社は現在、光害に配慮し周囲への光漏れを低減した「光害配慮型軒下用LEDシーリングライト」合計4品番を発売している。

マンションの開放通路に最適で、防犯優良マンションにも対応している。

2006年に全国でマンションの防犯性能を高めるため「防犯優良マンション認定制度」が創設され、近年マンションの価値向上・差別化のため防犯性の高いマンションが増えている。

同製品は「防犯優良マンション標準認定基準」に対応し、平均照度20lx以上を確保。明るさを確保しながらも、同社独自の光学設計技術により楕円配光を実現。これにより、通路外に光が漏れにくく効率よく照射でき、近隣住居や農地への光漏れに配慮する。2分の1以下の薄型化を実現した。出しろを抑え、通路での圧迫感を軽減する。

【特長】 

①同社独自の光学設計技術により、業界唯一楕円配光を実現し、光害に配慮

②同社製従来LED器具と比べ、高さが2分の1以下の薄型デザインを実現

③防犯優良マンション標準認定基準に対応

三菱電機照明
建築物に溶け込む照明
「SLIT」

高出力タイプ

定格出力タイプ

同社はこのほど、天井、壁などに設置し建築物と一体化するLED建築家照明「SLIT(スリット)」を発売、建築物に溶け込むシンプルなフォルムで空間に広がりと奥行感を与える。

商品は、均一な発光で建築造作になじむシャープな角形状のカバーの高出力タイプと柔らかく光を拡散させ、コンパクトな形状の曲面カバーの定格出力タイプからなる。

商品ラインアップは長さバリエーションがそれぞれ1200㎜、890㎜、582㎜、450㎜の4種類、光色は、昼白、白、温白、電球色の4光色で、定格出力タイプは電球色が3000Kに加え、低色温度の2700Kもラインアップ。

器具端部まで発光するので連結使用した場合に光のラインが途切れることなく、ムラのない間接光を実現する。高出力タイプは器具を見せて使用、フラットな発光面が建築と同化し収まりのよい光のラインですっきりした空間を演出する。

一方、定格出力タイプは器具の存在感を抑えて使用、反射による柔らかい光のグラデーションが空間に明るさ感と広がりを演出する。

ともに自動調光システム「MILCO .S(有線タイプ)」や信号制御調光器と組み合わせ、目的及び用途により明るさの調節が可能。(調光範囲100%~約1%)さらに壁スイッチのON/OFF操作4回で明るさを100%と70%に切り替え可能な調光機能も搭載している。

オプションとして角度調整金具を準備しており、状況によって光の照射方向を変化することも可能である。

設置用途としては壁面上部に庇や凹みを設け器具を設置し、天井面に光を照射するコーブ照明や天井面と壁面の隅の掘り込み等に器具を設置、壁面上方から下方に光を照射するコーニス照明といった間接照明の他にスリムなベース照明としても利用可能となっている。

エントランスやショールーム、休憩スペース、会議室など多様な光環境を演出する。

東芝ライテック
TENQOOさらに充実
「LEDバー・ハイグレードタイプ」

同社は、LEDベースライト「TENQOO」シリーズのハイグレードタイプLEDバー(光源部)をモデルチェンジし、27機種を7月から発売している。
TENQOO(テンクウ)」シリーズは、器具本体と多彩なLEDバー(光源部)とを組み合わせて使用できるLEDベースライト。

【おもな特長】
①業界トップクラスの高効率196・0lm/Wを達成
同社従来蛍光灯器具(FLR40形×2灯用省電力タイプ)と比較すると、明るさはほぼ同等で、消費電力を約68%と大幅に削減し、リニューアルによる省エネ効果が得られる。
②4000lmタイプを追加ラインアップ
従来品からのモデルチェンジ(24機種)に加え、新たな光束帯となる4000lmタイプ3機種を発売。従来品のTENQOOシリーズ器具本体との組合せが可能なので、多彩な空間と用途に応じた器具本体と組み合わせることで、省エネ効果の選択の幅が広がる。

NECライティング
家庭用シーリング2種
「快適あかりシーリングスタンダードモデル」

このほど、「LIFELED‘S(R)」のラインアップを拡充させるべく、家庭用LEDシーリング「快適あかりシーリングスタンダードモデル」2品種を発売した。

【特長】

1、「快適あかりモード」搭載
山形大学大学院・山内泰樹教授との共同調査『生活シーンにおける快適と感じる光色と明るさ、その時間帯』の結果に基づいてプログラムし、あかりを24時間自動コントロールする機能。リモコンの「快適ボタン」を押すだけであかりを自動コントロールし、快適な生活をサポートする。

2、「大光量」と「よみかき光」で快適な“見る”をアシスト
昼白色時は適用畳数基準内の最大の明るさで点灯する「大光量」を実現したほか、昼光色のみの明るさも適用畳数基準をしっかりと満たした「よみかき光」を搭載した。

3、液晶リモコンで快適性を向上
操作性と視認性に優れた液晶リモコンを付属。最適なボタン配置と全灯・消灯ボタンに付けた突起により操作性を向上させ、タイマー設定状態や電池残量も大型液晶画面で確認できる。

4、消灯時にほのかに見える「ホタルック機能」搭載
同社独自の「ホタルック機能」を搭載。消灯後しばらくの間ブルーグリーンの光が周囲をほのかに照らし、突然の停電時も停電を感知し点灯するため、真っ暗にならず足元が確認できる。

オーデリック
カタログ「OS07」 非住宅全般を網羅
「OS07とTUMLERダウンスポット」

OS07

TUMLERダウンスポット

 同社はこのほど、店舗・施設用照明器具カタログ「OS07」を新たに発刊した。従来の店舗用照明器具カタログ「OS06」に続くもので、新たにベースライトと間接照明の全ラインアップを追加し、店舗のみでなく幅広く非住宅全般を網羅するカタログへと進化した。
このうち、「TUMBLER(タンブラー)」シリーズは、主力の「PLUGGED(プラグド)」よりも簡素な意匠が特徴。シンプルな筒形の灯体を持つスリムなデザインは、スマートな空間作りに最適だが今回、調光・調色スポットライトが加わった。2700Kから5000Kまで色温度と明るさを自由に設定可能で、信号線不要のBluetoothコントロールシステム「CONNECTED LIGHTING」によってリモコンやタブレットで操作できる。
明るさは、JR12V—50Wクラスからシリーズ最高の明るさのCDM—T150Wクラスまでラインアップされた。
また、スーパーナロー配光も追加され、1/2ビーム角8度の超狭角配光で中心光度は5万カンデラに到達し、対象物をピンポイントに照射する。高天井からの照射や高照度空間における使用でも、充分なスポット効果が得られる。
このほか、ダウンスポットライトもシリーズに加わり、存在感を主張しないシンプルなデザインでTUMLERスポットライトと共通のレンズを搭載し、配光変換パネルで配光を制御する。拡散配光は、ウォールウォッシャーにも最適となっている。