冬季は予備率3%確保できる見通し
経済産業省資源エネルギー庁はこのほど、2019年度夏季の電力需給実績及び冬季の電力需給見通し・対策を取りまとめた。冬季は安定供給に最低限必要とされる予備率3%を確保できる見通しとなっているが、例年どおり省エネなど無理のない範囲での節電への協力を呼びかける。
1、背景・目的
東日本大震災以降、電力需給対策に万全を期すため、全国の電力需要が高まる夏と冬の電力需給について検証を実施してきた。
このほど、「電力・ガス基本政策小委員会」において、2019年度夏季の電力需給実績及び冬季の電力需給見通し・対策を取りまとめた。
2、2019年度夏季の電力需給実績のポイント
9月上旬に発生した台風15号の影響による全国的な気温の上昇によって需要が増加し、一部エリア(東京・中部・中国・九州)において予備率が低下したが、他エリアからの電力融通によって安定供給に最低限必要とされる予備率3%を下回ることはなかった。
その他のエリアにおいても、2019年度夏季の電力需給については全国で電力の安定供給に最低限必要とされる予備率3%を確保できる結果となった。
3、2019年度冬季の電力需給見通し・対策のポイント
2019年度冬季の電力需給については、全国で電力の安定供給に最低限必要とされる予備率3%を確保できる見通しとなっている。
この結果を踏まえて、数値目標付きの節電要請は行わず、例年どおり省エネなど無理のない範囲での節電への協力を呼びかける。