【私もひと言】 大川電商・大川弘人社長

出荷銅量5%増も
物流費等UPで減益見込み

大川電商株式会社 代表取締役社長 大川弘人氏

 当社の20年4月期通期業績見通しは、売上高は横ばいか微減、営業減益になりそうだ。第3Qまでは電設など建販主体の当社出荷銅量は前年同期比5%増、受注残は堅調も、顧客の人手不足や働き方改革等による第4Qの売上高鈍化を想定した。営業利益は、物流費が前年比10%増、福利厚生を含む人件費増により10%前後の減益の見込み。また、現状、低圧エコ電線や高圧CVケーブルは品薄感が残るものの、一時期に比べかなり改善されてきた。
今後の建販電線の需要は総じて堅調な模様。首都圏では23年頃まで数多くの大型案件が控え、関西は万博開催がありIR次第もインバウンド増が維持され、ホテルなど周辺需要のさらなる活発化が期待される。一方、再開発やインバウンドを呼ぶエンジンが無い地域は、少子高齢化の影響が強まり、建販市場の先行きは、エリアにより濃淡が出る見込み。

電線新聞 4188号掲載