私もひと言 日本風力発電協会 中村成人専務理事

洋上風力 22年から本格需要 66kVCV1千㎞以上

一般社団法人日本風力発電協会 中村成人専務理事

19暦年の国内風力発電(陸上、洋上)の導入実績は、導入量27万kW(前年比3・4%増)、風車104基(同4%増)と増えた。19年末時点で施工の前段階の環境アセスメント(環境影響評価)手続きを行っている案件は263件、容量は29GW超(うち洋上風力発電は14GW)で、今後大幅に伸びる見通し。特に洋上の案件分を試算すると、22年頃から立ち上がり、CVケーブル1千㎞以上(風車1基あたり1㎞×1千基)の需要が発生する見込み。国内案件は、陸揚げ地から風車までの距離が近く、洋上変電所を設けないと想定され、洋上の風車同士を結ぶアレイケーブル(66kV)を中心に使用するだろう。

今後は、国内風力発電市場の形成に産官学一体で取り組む必要があり、当協会はこれに向け、50年までの風力発電普及拡大のビジョン(長期導入目標)等を示した「ウインドビジョン2020」を4月までに作成する予定。

電線新聞 4190号掲載