JEMA 産業用汎用電気機器出荷実績 2019年度第Ⅳ四半期・下期・2019年度

2019年度出荷額合計 2年連続減少の8078億円

日本電機工業会(JEMA)はこのほど、2019年度第Ⅳ四半期ならびに下期、2019年度の産業用汎用電気機器出荷実績を公表した。

第Ⅳ四半期
出荷額合計は前年同期比96.4%の2010億円となり、7四半期連続の減少となった。
米中貿易摩擦の影響もあり、中国を中心にアジア設備投資の停滞感が継続し、輸出を中心に2018年度上期までの高水準と比べると低調な動きとなった。

□回転・駆動機器
出荷額合計は前年同期比91.7%の684億円となり、7四半期連続の減少となった。
三相誘導電動機(75kW以下)は前年同期比89.0%の152億円となり、5四半期連続の減少。
サーボモータ(アンプを含む)は同93.0%の357億円となり、7四半期連続の減少となった。

□配電・制御機器
出荷額合計は前年同期比100.5%の903億円となり、9四半期ぶりの増加となった。
標準変圧器(2000kVA以下)は前年同期比97.4%の201億円となり、5四半期連続の減少。
プログラマブルコントローラは前年同期比110.0%の336億円となり、9四半期ぶりの増加となった。

下 期
出荷額合計は前年同期比92.9%の4046億円となり、4半期連続の減少となった。

□回転・駆動機器
出荷額合計は前年同期比87・7%の1381億円となり、4半期連続の減少となった。
三相誘導電動機(75kW以下)は前年同期比89・5%の312億円となり、2半期連続の減少。サーボモータ(アンプを含む)は同86・5%の717億円となり、4半期連続の減少となった。

□配電・制御機器
出荷額合計は前年同期比95・7%の1808億円となり、4半期ぶりの減少となった。
標準変圧器(2000kVA以下)は前年同期比95・0%の405億円となり、3半期連続の減少。
プログラマブルコントローラは同100・2%の673億円となり、4半期ぶりの増加となった。

2019年度
出荷額合計は前年度比92・4%の8078億円となり、2年度連続の減少となった。
米中貿易摩擦の影響もあり、中国を中心にアジア設備投資の停滞感が継続し、輸出を中心に2018年度の高水準と比べると低調な結果となった。
□回転・駆動機器
出荷額合計は前年度比84・3%の2812億円となり、2年度連続の減少となった。
三相誘導電動機(75kW以下)は前年度比93・3%の634億円となり、4年度ぶりの減少。サーボモータ(アンプを含む)は同79・7%の1470億円となり、半導体及びFPD(液晶・有機EL)製造装置向けの低調により2年度連続の減少となった。

□配電・制御機器
出荷額合計は前年度比95.4%の3556億円となり、2年度連続の減少となった。
標準変圧器(2000kVA以下)は前年度比96.0%の790億円となり、電力向け、電力以外の製造業・非製造業向けの減少が続き5年度連続の減少。プログラマブルコントローラは同97.3%の1344億円となり、半導体及びFPD(液晶・有機EL)製造装置向けの低調により2年度連続の減少となった。

電材流通新聞2020年5月21日号掲載