受注高
2兆5966億円 前年同期比14.4%減住宅は増加も非住宅2ケタ減
国土交通省はこのほど、令和2年度第3四半期に元請けとして受注した建築物リフォーム・リニューアル工事について、建設業許可業者5千者に対して調査を実施、結果をまとめた。受注高の合計は前年同期比14.4%減で、うち住宅に係る工事は同3.7%増、非住宅建築物に係る工事は同21.5%減となった。
受注高
①受注高(表1—1)
第3四半期の受注高は、前年同期比14.4%減の2兆5966億円となった。そのうち、住宅に係る工事の受注高は同3.7%増の8822億円、非住宅建築物に係る工事の受注高は同21.5%減の1兆7144億円となった。
②工事種類別(表1—2)
●(1)住宅
増築工事は前年同期比47.4%増の242億円、一部改築工事は同50.4%減の236億円、改装・改修工事は同3.7%増の6405億円、維持・修理工事は同14.5%増の1939億円となった。
●(2)非住宅建築物
増築工事は前年同期比35・1%減の625億円、一部改築工事は同40・1%減の351億円、改装・改修工事ならびに維持・修理工事は同20・3%減の1兆6168億円となった。
③業種別
●(1)住宅(表1—3)
建築工事業(5622億円・前年同期比0.4%減)、職別工事業(2124億円・同7.5%増)の順に多い。
●(2)非住宅建築物(表1—4)
建築工事業(4054億円・前年同期比49.7%減)、電気・機械器具設置工事業(3542億円・同17.3%減)の順に多い。
工事内容
①用途別、構造別受注高(表2—1)
●(1)住宅
木造の一戸建住宅(4770億円・前年同期比20.3%増)、コンクリート系構造の共同住宅(2832億円・同19.7%減)の順に多い。
●(2)非住宅建築物
コンクリート系構造の事務所(2859億円・前年同期比17.6%減)、鉄骨造の生産施設〈工場・作業場〉(2366億円・同17.1%減)の順に多い。
②発注者別受注高(表2—2)
●(1)住宅
個人(6306億円・前年同期比17.1%増)、民間企業等(1157億円・同19.9%増)の順に多い。
●(2)非住宅建築物
民間企業等(1兆3414億円・前年同期比21.8%減)、公共(2936億円・同22.4%減)の順に多い。
③工事目的別受注件数(表2—3・複数回答)
●(1)住宅
劣化や壊れた部位の更新・修繕(167万9451件・前年同期比1.0%増)、省エネルギー対策(9万1623件・同95.2%増)の順に多い。
●(2)非住宅建築物
劣化や壊れた部位の更新・修繕(59万1298件・前年同期比3.7%減)、省エネルギー対策(4万3159件・同8.0%減)の順に多い。
④工事部位別受注件数(表2—4・複数回答)
●(1)住宅
給水給湯排水衛生器具設備(65万6708件・前年同期比40.3%増)、内装(38万4847件・同3.8%増)の順に多い。
●(2)非住宅建築物
電気設備(16万7963件・前年同期比25.5%減)、内装(16万4954件・同5.9%増)の順に多い。