太陽電池モジュールの延命や資源の有効利用を推進
環境省は「太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン」を策定し、5月18日に発表した。
●背景
現在においても、災害等によって一部で排出が始まっている太陽電池モジュール。FITの買取期間が終了する2030 年代後半には排出の本格化が見込まれるなか太陽電池モジュールの延命や資源の有効利用の手段の1つとしてリユースの推進が期待されている。しかし、リユースと称して使用できないものを海外へ輸出する不適正輸出や、リユースが可能であるにもかかわらず処分されるケースなど、いくつかの課題が浮き彫りになっている。
●ガイドライン制定
このような状況を受けて同省は、太陽電池モジュールのリユース品としての客観的な状態、流通の条件や対処すべき事項などをまとめた同ガイドラインを策定した。
対象となる製品は、太陽電池モジュールやそれと一体的にリユースされるジャンクションボックスおよび接続ケーブル等。パワーコンディショナや接続箱は対象外となる。
なお、太陽電池モジュールがリユースに適さず、廃棄物となる場合は、排廃棄物処理法に基づいた「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン(第二版)」(2018年12 月、環境省)を参照のこと。