泉州電業・21年10月期通期業績 25%増収、経常48%増 半導体製造装置が伸長

泉州電業の21年10月期通期連結業績は、売上高924億6千300万円(前年度比24.5%増)、営業利益47億4千300万円(同51.8%増)、経常利益50億400万円(同47.9%増)、当期純利益35億8千300万円(同52.4%増)で増収増益となった。半導体製造装置向け需要の増大、自動車・工作機械向け需要の回復、銅価の上昇に伴う建設・電販向けの売上増加で、大幅な増収となった。当期純利益は過去最高を記録した。

商品別にみると、機器用・通信用電線は、売上高293億5千300万円(同20.8%増)となった。半導体製造装置用ケーブルやFA・ロボットケーブルが伸長した。

電力用ケーブルは、売上高309億9千500万円(同28.2%増)で増加した。銅価の高騰が大きく影響した。

汎用被覆線は、売上高88億7千200万円(同28.5%増)となった。住宅着工戸数が増加傾向となり、大幅に増加した。

その他電線は、売上高45億5千200万円(同52.4%増)で前年度を上回った。

非電線は、売上高131億2千600万円(同17.8%増)となった。半導体製造装置や工作機械向け機器用WHのアッセンブリが伸びた。

中計目標値を上方修正24年10月期、経常63億円

同社は8日、24年10月期を最終年度とする中計の目標値を見直し、売上高1千50億円(21年10月期比13.6%増)、経常利益63億円(同26.0%増)、ROE8.0%以上(同0.6ポイント減)に設定した。20年12月に公表した目標値から売上高を50億円、経常利益を13億円引き上げた。

電線新聞 4262号掲載