電線産業の認知度向上目指す
日本電線工業会はこのほど、浜松市北区の電線総合技術センター(JECTEC)で「未来につながる電線教室」を開催した(電線総合技術センター共催)。
内閣府男女共同参画局が取り組む、理工系分野に興味がある女子中高生や女子学生の進路選択を応援する「理工チャレンジ2018(リコチャレ)」の要領に沿って実施されたもので、リコチャレ活動の有効性確認や技術・製造系の慢性的な人材不足解消、電線産業の認知度向上を目的としている。今回は、女子中高生に限らず、男子中高生も参加の対象とした。
プログラムは、「実は知らない電線の秘密」「電線製造会社の女子技術者の先輩のお話」「体験学習」の3つのテーマで構成された。
「実は知らない電線の秘密」では、「電線てどんなもの」「身近にある電線」「こんなところでも電線が活躍」をポイントに、写真や電線の実物を使って紹介した。
「電線製造会社の女子技術者の先輩のお話」では、タツタ電線の筒井歩氏が同社に入社したきっかけや新製品の開発秘話を交えた現在の仕事、家庭との両立について子ども目線でわかりやすく紹介した。
「体験学習」では、たこ足配線実験や雷インパルス試験などを見学、生のJECTEC試験現場を体験した。雷インパルス試験では、放電や放電時の音などを五感で体験した。
参加した子どもたちからは、「電線にはいろいろな役目があることがわかった」などの感想が寄せられた。
雷インパルス試験
たこ足配線実験