【日本電線工業会】 ガイドラインを策定し、品質保証体制を強化

電線工業会は、品質保証体制強化に向けたガイドラインを策定した。
これによって同工業会では、会員各社の今後の品質管理を一層強化することで、顧客の信頼向上を目指す。
同ガイドラインをまとめるにあたって、18年9月に「電線工業会・品質管理強化検討ワーキンググループ」を立上げて、その作業を進めてきた。3月28日に電線工業会は理事会を開き、同ガイドラインの事案を承認し、4月8日からHP上で公表している。
今後は会員各社への周知徹底を図るため、説明会を実施する。また、必要に応じ同ガイドラインの見直しを行う。
ガイドラインの構成は「品質保証全般に関する指針」と「試験における過誤防止に関する指針」の二つからなる。
また、ガイドライン本文の骨子は、5事項となっている。

具体的には、
①継続的な品質管理の向上を図るため、経営層のリーダーシップ及び社員教育の重要性を盛り込んだ。
②基本的な行動指針として、法令遵守と品質保証に関する意識の徹底はもとより、顧客との遵守可能な取り決めの実施、情報の共有化等を掲げた。
③品質マネージメントシステムの継続的な改善を進める。
④「リスクマネジメント」の考え方を品質にも導入し、品質リスク低減への内部及び外部からの取り組みを図る。
⑤製品の品質管理・品質保証で、不適切事案発生の要因となりうる試験の過誤防止に関しては、試験の実施方法や記録の保管など、具体的な内容を別紙に記載した。

電線新聞 4158号掲載