消費者庁が事故情報を公表

平成21年9月1日から31年3月10日まで
LED照明に関する事故 計328件

LED照明事故 種類別内訳(平成21〜30年度)

消費者庁はこのほど、平成21年9月1日から31年3月10日までにLED照明に関する事故情報が328件寄せられていることを公表した。

種類別内訳では、電球が225件(69%)、一体形シーリングライトが33件(10%)、直管が29件(9%)、環形が10件(3%)、その他・不明が31件(9%)となっている。

従来の照明をLED照明に替えるにあたっては、自分で交換できるものだけでなく取替えに工事が必要な場合もある。そうしたなかで、LEDランプを本来使用してはならない従来の照明器具に取り付けて発煙するなどの事故情報が消費者庁に寄せられている。
LEDランプは、見た目の形状や端子の口金が従来の照明ランプと同じでも内部の設計は異なるため、従来の照明器具とLEDランプの組合せによっては発煙や焦げ等の事故につながるおそれがある。また、長期に使用している従来の照明器具は経年劣化しているおそれもあり、そのまま使い続けると故障や不具合が起こりやすくなる。そのため、ランプのみ寿命が長いLEDランプに交換しても、使い続けられないおそれがある。

消費者庁では、事故を防ぐためのアドバイスとして「従来の照明器具を替えずにLEDランプに切り替えるときはその照明器具に使用可能かどうかLEDランプの注意表示等で確認する」こと、「古い照明器具は経年劣化により事故の原因になることがあるので定期的に点検する」ことを呼びかけている。

電材流通新聞2019年4月25日号掲載