セキュリティ特集

メーカー各社の商品戦略

パナソニック
ネットワークカメラ新製品 使いやすさを追求
i-PRO EXTREMEシリーズ

セキュリティシステム「i-PRO EXTREMEシリーズ」のネットワークカメラ新製品「Uシリーズ」7機種が、6月から発売される。  従来からの高品質を維持しながら監視システム向けカメラに求められる必要最低限の機能に絞り込み、使いやすさにこだわったエントリーモデルのネットワークカメラで、これまでのラインアップと同様に、H.265とスマートコーディングによる高圧縮、低照度の環境下でのカラー撮影やiA(インテリジェントオート)、スーパーダイナミック機能を搭載。照明の暗い場所や照度差の大きい建物のエントランスなどでの監視にも活用できる。

【おもな特長】

1、高品質を維持しつつ必要最低限の機能に絞り込み使いやすさにこだわったエントリーモデル  従来からの高品質はそのままに、監視システム向けカメラに求められる必要最低限の機能に絞り込み、さまざまな現場での使いやすさにこだわった。

2、スマートコーディング技術とH.265を使った高圧縮で低ビットレート高画質ストリームを実現  スマートコーディング技術と圧縮効率を高めたH.265に対応し、少ないデータ量で高画質の映像が撮影できる。画像データ量が削減できることでレコーダーに録画できる時間を伸ばすことができ、ディスク容量にかかるコストの削減を可能とする。

3、「かんたんキッティング梱包」や電動ズームで設定・設置にかかる手間や時間を大幅に削減  設置前の事前設定などの際、カメラ本体を梱包から出すことなく梱包側面からネットワークケーブルを差し込んでネットワーク環境などの事前設定を行える。バリフォーカルレンズモデルには電動ズーム機能を搭載し、設置現場での画角や焦点の調整をパソコンや同社製ネットワークディスクレコーダーから行うことができるため、作業にかかる手間と時間を大幅に削減する。

マスプロ電工
屋内用増設カメラ 高機能で見守りも
WHCFHD-CI

現在、モニター&ワイヤレスHDカメラセット「WHC7M2」「WHC10M2」用の屋内用増設フルハイビジョンカメラ「WHCFHD-CI」を発売している。  モニター&ワイヤレスHDカメラセットシリーズは、簡単設置・簡単設定で発売以来好評を得ているが、黒く存在感のある屋外用カメラはセキュリティー色が強く室内設置には不向きだった。その一方で、高画質・高機能ということでカメラを室内に設置して家族やペットなど日常の見守りにも活用したいとの声が寄せられていた。  こうしたニーズに応えるべく、同社はコンパクトで丸みのあるデザインで屋内に設置しても違和感のない屋内用増設カメラを発売した。  据え置きも壁掛けもできるので、子供部屋に設置してリビングのモニターで子供部屋の様子を確認したり、外出先から高齢者の見守りをすることも可能となっている。

【特長】

①かんたん4ステップで接続可能
ワイヤレスカメラなのでカメラとモニター間の配線は不要。WHC7M2またはWHC10M2のモニターと簡単4ステップで最大4台までモニターにカメラで撮影した映像を表示できる。

②人の動きを検知してモニターやスマートフォンに知らせる
動きを検知するとモニターやスマートフォンなどに知らせることができる。

③赤外線撮影対応カメラ
暗くなると自動で赤外線撮影に切り換わり暗視撮影することができる。  ㈬置くだけ設置・壁掛け設置  組立て不要で設置は置くだけで、カメラ部を動かして撮影方向の調整も可能。木ネジ1本で壁へ掛けられるので、子供の手が届かない場所からの撮影も可能。

東芝ライテック
デザインにも高い評価
カメラ付きLED照明器具ViewLED

LED照明と映像録画カメラを融合させた「カメラ付きLED照明器具ViewLED」がこのほど、世界的な権威のあるデザイン賞「iF DESIGN AWARD 2020」の「プロダクトデザイン賞」を受賞した。
4月からは、防湿・防雨形を新たに発売し、さらなる需要拡大を見込んでいる。
近年、安心・安全対策をはじめさまざまな用途で映像記録のニーズが増大する一方、カメラシステムの導入は手間や設置条件・コストなどさまざまな課題がある。
ViewLEDは、室内空間を見渡す位置に設置されている照明器具の利点を活かして映像録画機能付きカメラを搭載した新しいコンセプトのLEDベースライトで、照明器具を設置するだけで、手軽に録画機能付きカメラシステムを導入することが可能となっている。

【おもな特長】
①天井視点ポジション
施設用ベースライトは天井に複数・等間隔に設置されているケースが多く、室内空間全体を見渡す位置として理想的。ViewLEDは照明器具の利点を活かし、天井から俯瞰した映像を記録することが可能。

②「もしも」のときを見逃さない
天井に設置されたカメラの映像は、LED照明器具本体のマイクロSDメモリカードに一時保存される。必要に応じてデータを別の記録媒体に移し確認することができる。「もしも」や「まさか」のときに映像記録は心強い味方となる。

③設置は照明器具の電気工事のみ
映像記録機能付きカメラとLED照明器具が一体形構造となっているため、カメラを設置するための専用録画機器・レコーダーや専用配線、電源工事などは不要。「専用配線ができない」「録画機器の置き場所がない」などの設置環境や、「逆光になりやすく映像録画できない」などの光環境を理由に、カメラ設置を諦めていた場所などにもおすすめ。

④Wi-Fi接続による映像確認
LED照明器具設置後、カメラの録画映像はWi-Fi接続でスマートフォンなどで手軽に確認できる。設置の際には映像範囲や録画イメージを手元で確認できて便利。

⑤LED照明は明るさ・光色が選べる
光源部は、省エネ性能が高い同社ベースライト「TENQOOシリーズ」のLEDバー(標準品)が使用できる。シーンや空間に合わせて明るさタイプ、省エネタイプ、高演色タイプ、ランプ光色など全95種類の豊富なLEDバーラインアップから選択可能。

⑥使用シーン
例えば工場の製造・組立ラインで工程エラーが発生した際に、手元の操作映像記録が残っていれば、工程改善として映像が役立つ。また、倉庫のバックヤードやマンション郵便受けで荷扱いの間違いなどがあった際の「もしも」のときに便利。

ウシオライティング
赤外線LED投光器 監視カメラと合体
UILS

監視カメラと組み合わせることで、昼夜を問わず、コントラストの高い鮮明な撮像を可能にする光源として赤外線LED投光器「UILS」をラインアップしている。
UILSは、一般的な監視カメラのシャッタスピードで撮影ができる直流常時点灯方式を採用し、施設や工場などの出入口や周辺監視、空港のセキュリティや交通監視、河川や港湾の監視といった広いジャンルに応用でき、さまざまなシチュエーションで安定したモニタリング効果を発揮する。
また、21Wの低消費電力と3万時間の長寿命を実現させ、ランニングコストとメンテナンスコストの削減に貢献する。
UILSのほか、直流パルス点灯方式を採用した移動スピードの速い被写体撮影を可能にした交通監視用モデルや白色LED投光器「UWLS」を取りそろえている。
UWLSは、おもに防犯および犯罪抑制効果を高める目的で利用され、カラー撮像ができることから監視の視認性を向上させる。
いずれの製品も、監視対象の距離や範囲、設置方法に合わせてタイプを選ぶことができ、それぞれ屋外での長期使用を考慮した十分な強度と耐久性、防塵防滴性能(IP56)を備えている。

電材流通新聞2020年4月16日号掲載