新設住宅着工戸数 3月 総戸数7万729戸(前年同月比7.6%減)

9カ月連続減

国土交通省はこのほど、3月度の新設住宅着工戸数を発表した。それによると、持ち家、貸家及び分譲住宅が減少したため、全体で前年同月比7.6%の減少となった。季節調整済年率換算値では、前月比3.9%の増加となった。

総戸数
全国の総戸数は前年同月比7.6%減の7万729戸で、9カ月連続の減少となった。
新設住宅着工床面積は前年同月比7.5%減の584万8千平方㍍で、8カ月連続の減少となった。
季節調整済年率換算値は前月比3.9%増の90万5千戸で、2カ月連続の増加となった。

利用関係別戸数
①持ち家
前年同月比0.3%減の2万2327戸で8カ月連続の減少。民間資金による持ち家は同1.2%減の1万9905戸で8カ月連続の減少、公的資金による持ち家は同7.6%増の2422戸で8カ月ぶりの増加。
公的資金による持ち家は増加したが、民間資金による持ち家が減少したため、持ち家全体で減少となった。

②貸家
前年同月比6.6%減の2万6545戸で19カ月連続の減少。民間資金による貸家は同10.7%減の2万2765戸で34カ月連続の減少、公的資金による貸家は同29.2%増の3780戸で先月の減少から再びの増加。
公的資金による貸家は増加したが、民間資金による貸家が減少したため、貸家全体で減少となった。

③分譲住宅
前年同月比16.1%減の2万1220戸で5カ月連続の減少。内訳でみると、マンションは同28.7%減の9500戸で先月の増加から再びの減少、一戸建は同1.0%減の1万1616戸で4カ月連続の減少。
マンションが減少し、一戸建住宅も減少したため、分譲住宅全体で減少となった。

建築工法別
プレハブは前年同月比0.9%増の9624戸で8カ月ぶりの増加、ツーバイフォーは同5.1%減の8668戸で12カ月連続の減少。

電材流通新聞2020年5月21日号掲載