受注高 3兆2934億円 前年同期比 2.5%減
非住宅増加も住宅2ケタ減
国土交通省はこのほど、令和元年度第4四半期に元請けとして受注した建築物リフォーム・リニューアル工事について、建設業許可業者5千者に対して調査を実施、結果をまとめた。それによると、受注高の合計は前年同期比2.5%減で、うち住宅に係る工事は同25.8%減、非住宅建築物に係る工事は同9.0%増となった。
受注高
①受注高(表1—1)
第4四半期の受注高は、前年同期比2.5%減の3兆2934億円となった。そのうち、住宅に係る工事の受注高は同25.8%減の8327億円、非住宅建築物に係る工事の受注高は同9.0%増の2兆4607億円となった。
②工事種類別(表1—2)
●1住宅
増築工事は前年同期比43.6%減の147億円、一部改築工事は同50.2%減の233億円、改装・改修工事は同29.0%減の6248億円、維持・修理工事は同0.5%増の1700億円となった。
●2非住宅建築物
増築工事は前年同期比6.5%減の1289億円、一部改築工事は同42.7%減の605億円、改装・改修工事ならびに維持・修理工事は同12.8%増の2兆2713億円となった。
③業種別
●1住宅(表1—3)
建築工事業(4694億円、対前年同期比29.9%減)、職別工事業(2457億円、同2.8%増)の順に多い。
●2非住宅建築物(表1—4)
建築工事業(7917億円、対前年同期比15.0%増)、一般土木建築工事業(6026億円、同0.9%減)の順に多い。
工事内容
①用途別、構造別受注高(表2—1)
●1住宅
木造の一戸建住宅(3462億円、同20.6%減)、コンクリート系構造の共同住宅(3356億円、対前年同期比27.6%減)の順に多い。
●2非住宅建築物
コンクリート系構造の事務所(3598億円、対前年同期比34.5%増)、鉄骨造の生産施設(2760億円、同7.3%増)の順に多い。
②発注者別受注高(表2—2)
●1住宅
個人(4963億円、対前年同期比27.6%減)、管理組合(1724億円、同24.4%減)の順に多い。
●2非住宅建築物
民間企業等(1兆9510億円、対前年同期比8.7%増)、「公共」(4348億円、同6.9%増)の順に多い。
③工事目的別受注件数(表2—3・複数回答)
●1住宅
「劣化や壊れた部位の更新・修繕」(165万947件、対前年同期比30.1%増)、「省エネルギー対策」(10万6203件、同57.9%増)の順に多い。
●2非住宅建築物
「劣化や壊れた部位の更新・修繕」(60万5717件、対前年同期比5.8%減)、「省エネルギー対策」(6万5824件、同145.7%増)の順に多い。
④工事部位別受注件数(表2—4・複数回答)
●1住宅
住宅は、「給水給湯排水衛生器具設備」(53万9120件、対前年同期比10.0%増)、「内装」(34万7128件、同13.1%増)の順に多い。
●2非住宅建築物
「電気設備」(23万2157件、対前年同期比31.6%増)、「内装」(15万2490件、同7.3%減)の順に多い。