大阪市景気観測調査結果

1〜3月期
業況判断は前期比マイナスも高水準を持続

大阪市はこのほど、大阪市内の平成30年1〜3月期の景気観測調査の結果を発表した。

調査結果の要点
業況判断:前期比〔季節調整後〕、前年同期比でともに反転下降となるも高水準
業況判断DI(前期比)は6.9ポイント下降しマイナス10.2。4期ぶりに下降に転じたが、2期前を上回る高水準が持続。業況判断DI(前年同期比)も7期ぶりに下降に転じ、6.5ポイント下降しマイナス8.3。今期は業種・企業規模を問わず、下降に転ずるも、高水準を維持。
業況の上昇要因は「季節的要因」、「販売・受注価格の上昇」、「内需の回復」が3割台で主要因。下降要因は「販売・受注価格の下落」が3割台、「季節的要因」「原材料価格の上昇」が2割台で、この3つが主要因。
来期(4〜6月期)の業況見通し〔季節調整後〕:小幅上昇
来期の業況見通しDI(前期比)は今期から2.6ポイント上昇しマイナス7.6。
出荷・売上高〔季節調整後〕:上昇
出荷・売上高DI(前期比)は3.8ポイント上昇しマイナス5.9。2期連続で上昇し、緩やかな上昇基調が持続。業種別では製造業が下降に転ずるも2期前を上回る高水準。企業規模別では大企業が2期連続のプラス水準。
営業利益判断〔季節調整後〕:上昇し高水準
営業利益判断DIは5.1ポイント上昇し18.1。4期連続で上昇。大企業は大幅に反転上昇し高水準。
営業利益水準〔季節調整後〕:上昇
営業利益水準DI(前期比)は 4.4ポイント上昇しマイナス9.8。横ばい傾向から上昇基調へ。
原材料価格:急上昇が続き高水準
原材料価格DI(前期比)は4.8ポイント上昇し38.4。業種・企業規模を問わず上昇。
製・商品単価:連続上昇し価格転嫁の動きが進展
製・商品単価DI(前期比)は1.6ポイント上昇し4.3と2期連続でプラス水準。ただし、製造業と大企業では下降。
設備投資:積極姿勢
「増加」、「横ばい」が上昇し、「減少」、「なし」が下降。前年同期までの横ばい圏から、今期は積極姿勢が鮮明となった。非製造業でも「増加」が「減少」を上回る状況に転じた。
資金繰り:上昇
資金繰りDIは5.1ポイント上昇し26.3。2期連続で上昇し、大企業以外は最高水準を更新。
雇用状況:さらに逼迫
雇用不足DIは2.8ポイント上昇し42.8。上昇幅は前期よりも小幅ながら、逼迫状況はさらに深刻化。
来期の従業者数の見通し〔季節調整後〕:上昇
来期(4〜6月期)の従業者数見通しDIは3.7ポイント上昇して5.9。8期連続のプラス水準。
採用状況:29年度に採用した企業は5割強、30年度の採用は積極化傾向
29年度実績は半数を上回る企業が採用し、採用した人数は「横ばい」が29.6%で最多、「増加」が17.7%、「減少」が6.1%で、総じて増加傾向。30年度予定は「なし」が約半数を占めるが、「増加」の割合は上昇。
雇用形態別採用割合:29年度採用実績は「中途正社員」が64.7%、30年度は「中途正社員」の採用をより積極化
29年度の採用実績は、「中途正社員」が最も多く、「新卒正社員」は39.8%。
30年度予定を29年度予定と比較すると、「中途正社員」の採用への積極姿勢が強まっている様子が見られる。

電材流通新聞2018年5月18日号掲載