作品の前で(左から) 河村会長、鳥羽氏、水野一隆社長、佐藤治次副社長
河村電器産業はこのほど、同社創業100周年を記念して制作依頼をしていたオリジナル作品「追憶の街」が完成し、愛知県瀬戸市の本社2階で除幕式を行った。
同作品は、染色画家の鳥羽美花氏が制作した、六曲のびょうぶ絵(縦195×535)で、作者がベトナムを訪問した際に出会った街の風情やふと心にとめた情景などを作品にしたという。鳥羽氏は、ベトナムを題材にした作品を多く生み出しており、日越友好関係増進に寄与したとして外務大臣表彰を受賞している。
一方、同社は2011年にタイへ進出(Thai Aichi Denki)、18年にベトナムへ生産拠点(Kawamura Electric Vietnam Co., Ltd.)を設立するなど東南アジアの国々とは関係が深い。
その街々でいたるところに電線がはりめぐらされている風景を、同社の河村幸俊会長と作者である鳥羽氏が見て感じた思いとがリンクし、制作依頼の切っ掛けになったと振り返る。
同社は昨年、創業100周年を迎え、創業当時から追求してきた「安心・安全」をさらに一歩前に進め、積極的な守りへの転換“アクティブ・ディフェンス—新しい世界には 新しいあんしんをー”を合言葉に次の100年へ向けたスタートを切っている。
河村会長は、「大変迫力のある素晴らしい作品となった。この作品は、当社が東南アジアで事業を推進していくという決意の表れみたいなもの。これから東南アジアのエネルギーに企業経営をしていく上でどう向き合っていくのかを考えさせられる作品。
これからこの作品は多くのお客様にも見ていただくことにもなるが、当社が東南アジアで事業展開をするのだという気持ちと東南アジアのパワーを感じていただきたい」と話した。