HEMS特集

メーカー各社の商品戦略

パナソニック ライフソリューションズ社
AiSEG2 バージョンアップ

「HOME IoT」の中核機器「AiSEG2」を、3月にバージョンアップした。

今回のバージョンアップでは、業界初となる窓センサー送信器との連携によって窓の開閉だけでなく施解錠の状態確認が可能となる。スマートフォンでも確認でき窓や鍵が開状態になるとプッシュで知らせる。  また、AiSEG2につながる機器数についても、従来の26社34機器から28社37機器に拡大する。

さらに、業界初となる住宅用火災警報器との連携に加えて停電時に蓄電池を有効活用できる機能を実装し、火災や非常事態の発生に備えたレジリエンス機能を強化する。

このほか、マンションインターホン「Clouge(クラウジュ)」との連携や照明スイッチ「アドバンスシリーズ(リンクモデル)」の無線アダプタ機能を内蔵することで省施工化と大幅なコストダウンを実現し、マンションのIoT化による価値向上につなげる。  新機能はすでに、使用中のAiSEG2でもインターネット経由でファームウェアをアップデートすることで利用可能となっている。

【特長】

1、住宅用火災警報器(戸建住宅向けでは業界初)・窓センサー送信器を連携しレジリエンス機能を強化  ①IoTワイヤレス連動住宅用火災警報器(2020年度冬対応予定)  ②施解錠検知機能付窓センサー送信器(3月24日発売)  ③停電時に蓄電池を有効活用(2020年度冬対応予定)

2、集合住宅向けとしてマンションHAや照明スイッチを連携し時短・便利の価値を向上  ①マンションインターホン「Clouge」(2020年度対応予定)  ㈪アドバンスシリーズ(リンクモデル)連携が省施工化・大幅コストダウン(2020年度冬対応予定)

3、オープンプラットフォームにより連携機器数を拡大

AiSEG2につながる機器数が従来の26社34機器から28社37機器に拡大し、多様なメーカーの機器に対応することでユーザーの機器選択の幅がさらに広がる。

自動ファームアップを登録することでユーザー操作不要で最新機能を利用でき、AiSEG2のファームウェア更新を専用アプリ「スマートHEMSサービス」から実施できる。

河村電器産業
LAN配線1本で構築
enステーションEco Eye

HEMSとは、太陽光発電などによる再生可能エネルギーでの創エネルギーと、家庭で消費するエネルギーを管理するシステムであるが、省エネやZEHを実現するためには電気を細かく計測しなければいけない。

「EcoEye」は、その課題を解決。分電盤各分岐ブレーカの一次側に電流センサーを組み込み、従来の配線作業を大幅に省力化し、さらに通信計測用ユニットを盤内に組み込み、LAN配線1本でHEMSを構築することができる同社の独自技術と発想で開発したまったく新しい次世代型分電盤。

また、ガス、水道などの使用量もパルス計測ユニットを増設することで、計測が可能に。そのことにより、家庭のエネルギーをすべて把握することができる。

この「EcoEye」は、有線LAN通信、「ECONET Lite」に対応、マルチベンダータイプで、各社のHEMSサービスとの連携をすることができる。

【主な特長】

・配線作業の必要ないセンサー内蔵型で、負荷側の電線をブレーカに差し込むだけで分岐部の配線作業は完了

・「ECONET Lite」に対応。HEMSの上位システムとのスムーズな連携を可能に

・分岐部にパルス計測ユニットを増設することでガスや水道の使用量も計測可能

三菱電機
スマートライフ提案
ENEDIA

スマートハウスソリューション「ENEDIA」は、エネルギーをEVやエコキュートにかしこくためて家庭の中でかしこく使うことで、省エネや環境に配慮したスマートな暮らし方を提案する。

太陽光でつくった電気を電気自動車のバッテリーにためて家庭やドライブで使用でき、電気自動車の充電がいっぱいの場合はつくった電気をエコキュートに送ってお湯としてためることができ、エネルギーを賢く効率的に活用できる。

また、三菱HEMS「HM-ST03」とさまざまな機器をネットワークにつなぐことにより、自宅のどこにいても快適に過ごせるよう空間をととのえたり外出先から機器の運転状況を確認でき、電気のムダを改善できる。生活シーンに寄り添いサポートすることで、太陽光のエネルギーを最大限活用しながら誰もが「もっとホッとできる暮らし」を実現する。

◇快適で便利な生活を実現

▽リビングの冷気・暖気を洗面室へおすそわけ
リビングと洗面室の間にダクトとカウンターアローファン(送風機)を設置しリビングの冷気・暖気を搬送し、空調設備のない空間の快適性をより高める。

▽家の外から遠隔操作
外出先からスマートフォンで機器の運転状況を確認で。部屋の温度が上がリすぎたり下がりすぎたりすると通知することで外出中でも部屋の温度を調整できるほか、消し忘れた機器をまとめてOFFにすることもできる。

電材流通新聞2020年7月30日号掲載