4K・8K対応 受信機器特集 累計1000万台も間近 五輪に合わせ拡大

メーカー各社の商品戦略

パナソニック

テレビ端子 2タイプ 接続方法

F接栓タイプ 高シールドらくらく端子タイプ

現在、新4K8K衛星放送対応テレビ端子「埋込高シールドテレビターミナル・テレビコンセント」を発売している。
ケーブル接続方法が異なる2種類のタイプがあり、「F接栓タイプ」は金属筐体を使った高シールド設計でF接栓の接続角を25度に設定することで、スイッチボックス内に同軸ケーブルが容易に収納できる。
「高シールドらくらく端子タイプ」は、同社独自の製品で、施工が簡単かつスピーディに行える「らくらく端子」を採用。ケーブル接続部に同軸ケーブル芯線を挿入して金属製のダイカストカバーで覆い、カバーを1箇所でネジ止めする。これによって、F接栓同等のシールド性を持たせることができる。
2種類とも機器からの電波漏洩に関する技術基準に準拠し、無線LAN等からの電波混入にも強い遮へい性能を備える。

DXアンテナ

高いデザイン性

マルチレベルチェッカー

 ■マルチレベルチェッカー
このほど発売した「マルチレベルチェッカー」は、さまざまな信号測定に対応し、これまでと違ってデザイン性の高い洗練されたフォルムに一新している。直射日光でも画面が見やすい設計で視認性に優れた7インチカラーの液晶モニターを備え、コンパクトながらユーザビリティを追求する。
地上デジタル放送・BSデジタル放送・110度CSデジタル放送に加え、新たに光パワーおよびCATV・新4K・8K衛星放送・スカパー!プレミアムサービスの信号測定が追加され、測定の幅がより広がった。測定表示方法は、シングル測定として信号レベルと信号品質が同時測定できる見やすいメーター表示や今回新たに追加したデジタル変調の信号品質を視覚的に確認できるコンスタレーション表示、測定信号に対する遅延波の有無・遅延時間・レベル差を測定できるディレイ表示で確認できる。
複数のチャンネルを測定するマルチ測定でブースターのレベル確認が容易になったことや音・グラフィックによるわかりやすい信号表示となったことで、測定作業を効率的にサポートする。
肩掛けストラップ付きで落下を防ぐほか、測定数値データのUSBメモリへの一括書き出しやリチウムイオン内蔵バッテリー装備など、機能が充実している。

 ■周波数変換システム


現在、既設2K受信システムを利用した新4K・8K衛星放送化改修を実現する「周波数変換システム(dCSS方式)」を発売している。全面改修工事におけるすべての機器交換と受信システム設計の見直しにより、発生する費用や施工期間などを軽減する。
BS/CS左旋帯域から視聴したいチャンネルを選択してCS/BS左旋ダウンコンバーターにより地上デジタル放送帯域の下の周波数帯域へ周波数変換(ダウンコンバート)し、各部屋のテレビ端子まで伝送したあとCS/BS左旋アップコンバーターにより部屋の4K・8Kテレビの手前で周波数変換(アップコンバート)することで幹線部分は既設の2K衛星放送受信設備のまま新4K・8K衛星放送を視聴できる。
今後新たにCS左旋チャンネルが増えた場合には、幹線部分のブースターを「CS/BS-IF・CATV(1GHz対応)ブースター」に交換することで最大4chまで追加できる。

マスプロ電工

新4Kの受信状態 映像と音声で確認

LCV4A

現在、新4K・8K衛星放送の測定および新4K衛星放送の映像・音声を確認できるデジタルレベルチェッカー「LCV4A」を発売している。
従来の地上デジタル放送やBSデジタル放送、110度CSデジタル放送やスカパー!プレミアムサービスに加えて、新4K衛星放送の受信状態を映像と音声で確認できる。併せて、受信レベル、C/N、BER、放送局名と受信した映像を1画面で表示し同時に確認できる(スカパー!プレミアムサービス除く)。

測定画面ごとにボタンの機能が変更できるファンクションボタンを搭載し、画面上に機能名を表示できるため操作パネルに表記できなかった機能名も表示できるようになり、従来ではシフトボタンと同時押しが必要であった機能もファンクションボタンのみを押し下げるだけで実行できるようになった。

測定判定が「OK」「NG」で表示されるため信号の受信状況が容易に判断でき(判定値を任意で変更することも可能、受信レベル、MER(C/N)、BERを1画面に表示できひと目で必要なデータを確認できるので各種測定ごとに画面を切換える必要がなく作業時間の短縮につながる。受信チャンネルに加えて放送局名も表示できる。

多チャンネル測定で測定結果(受信レベル・MER(C/N)・BER)をリスト表示できるほか、地上デジタル放送を受信したときにMERとBERの測定値から判断して確認マークを表示するのでアンテナの方向調整が簡単・確実に行える。

受信レベルに加えて信号品質をあらわすMER(C/N)やBERの測定とデジタル変調の品質を視覚的に確認できるコンスタレーション表示により、高い精度でアンテナを調整できる。

電材流通新聞2021年9月23日号掲載