ダイキン工業 コロナ禍の花粉シーズンの困り ごとや花粉対策に関する意識調査

在宅時間長くなるほど花粉症の症状軽くなる

ダイキン工業はこのほど、花粉症にかかっている約700人を対象に「コロナ禍の花粉シーズンの困りごとや花粉対策に関する意識調査」を実施した。今回の調査では、2020年から始まったコロナ禍にともなって生活習慣が大きく変化した花粉シーズンの特徴を探った。

■花粉症の症状の変化
今回の調査では、在宅時間が増えた人の合計が49.0%、増えていない人(減った含む)は51.0%となり、約半数の在宅時間が増加したことがわかった。
コロナ禍以降の花粉症の症状の変化についても確認したところ、「在宅時間が週に40時間以上増えた人」のうち、「症状が軽くなった」との回答が約半数(45.8%)だったのに対し、症状が重くなった人はわずか1.4%だった。「在宅時間の増加が1時間以上〜40時間未満増えた人」の症状をみると「軽くなった」が26.5%(重くなった:2.3%)、「在宅時間が増えていない人」では「軽くなった」が18.1%(重くなった:4.4%)という結果となった。
在宅時間が長くなるほど花粉症の症状が軽くなる人の割合が高くなる傾向がみられることから、在宅時間の増加によって屋外の花粉に接したり衣服などに付着した花粉を室内に持ち込んだりする機会が減ったことが、花粉症の症状軽減に影響しているともいえる。

■症状が原因の困りごと
「コロナ禍以降季節性のくしゃみや鼻水・鼻詰まりなどの症状が原因で感じた困りごとは?」という質問では、もっとも多かった回答が「仕事や勉強などの効率が下がる・集中力が低下する(34.8%)」だった。これに、「窓開け換気をしたいがためらう(23.9%)」「症状が新型コロナ感染症と似ているため不安になる(23.2%)」が続いた。

■花粉対策
「あなたは自宅での花粉対策としてどのような取り組みをしているか?」という質問に対する回答では、もっとも多かった「病院やドラッグストアで購入した薬を飲む(42.0%)」に次いで挙げられたのが「空気清浄機を使用する(38.7%)」だった。
また、「窓開け換気をした際に部屋に侵入した花粉はどこに溜まると思いますか?」という質問に対しては、「壁際付近」と正解を選べた人は28.6%で、「分からない」との回答が38.0%となった(窓際:21.4%/部屋の真ん中:17.0%/天井付近:9.5%/その他:2.7%)。花粉対策として空気清浄機を使用している人に限ってみても、「壁際付近」と正解を回答できたのは28.8%、「分からない」との回答したのが29.6%となった。

電材流通新聞2022年3月10日号掲載