古河電工 らくらくアルミCV 茨城・太陽光で採用

古河電工は3月30日、らくらくアルミケーブルが茨城県・太陽光発電所の復旧工事で採用されたと発表した。納入数量は600V AL―CVDケーブル(250)24回線分、合計1千890m。銅価の上昇で銅線の転売を狙ったケーブルの盗難が多発するなか、盗難防止や作業効率向上の面から同ケーブルの採用が拡大している。
今回、同ケーブルは、ケーブルの盗難にあったLLPテックエナジー鉾田市烟田第一発電所の復旧工事に採用された。発電所の敷地面積は3万4千839㎡、出力1千749・3㎾。メガソーラーなど産業用太陽光発電所は敷地が広く無人で、近隣に人家や人通りが少ないため、銅線の転売を狙ったケーブルの盗難が絶えない。ケーブルの切断後も火災防止のため早期に復旧する必要がある。
アルミ導体を採用したらくらくアルミケーブルは被覆カラーが青く、銅導体CVケーブルとの識別が簡単なため盗難防止効果が期待され、採用に至った。また施工を行ったつくば電気通信からは、同ケーブルの軽さや取り回しの良さから「パワコンから集電盤までの100~120mの延線作業に7人を想定していたが、4人で十分だった」と高評価を得た。

電線新聞 4274号掲載