古河電工 半導体製造用テープ工場を新設 25年4月から量産予定

 古河電工は、半導体製造工程用テープを安定供給するため、三重事業所(三重県亀山市)に第2工場を新設し、5月15日に開所式を行った。

 同社は、半導体製造工程に用いられる仮固定用テープ(バックグラインディングテープ、ダイシングテープなど)と接着用テープを製造・販売している。半導体デバイスの多様化と日々進化する半導体の性能、および製造工程に対し、当社コア技術のひとつであるポリマー技術を生かした製品を提供してきた。さまざまな分野、製品におけるデジタル化の進展、また生成人工知能(AI)向け需要の高まりもあり、半導体の需要は長期的に拡大し、さらに高性能化が予想されている。

 今後も高まる半導体需要に対して、高品質な製品を安定的に提供し続けるため、同社は三重事業所に第2工場を新設した。半導体製造工程用テープの製造工場としては、平塚工場(神奈川県平塚市)、三重第1工場に続き3番目になる。

 三重第1工場では、23年4月から使用電力の100%を実質的再生可能エネルギー由来電力に切り替え、スコープ2として排出するCO₂を削減している。これに加え、同工場では建屋の屋根に太陽光発電設備(オンサイトPPA)を設置し、使用電力の一部をまかなうことでさらなる環境負荷軽減を実現する。第2工場の量産開始は25年4月を予定している。

電線新聞 4355号掲載