GBP PV高圧アルミケーブルがJET認証取得

 GBPの高圧アルミケーブルが、日本初かつ業界初となるJET認証を取得した。認証取得により、高圧電力インフラに向けて「安心して採用・使用できる高圧アルミケーブル」という新たな水準を提案する。

 太陽光発電設備において、接続箱〜PCS間の高圧PVケーブルは、高値で売買されるため盗難のターゲットとなっている。盗難対策としてPV幹線ケーブルのアルミ化が望まれているものの、引張強度と耐久性、遮へい層の有無といった条件から電技違反にあたり、実用化に至らなかった。

 そこで同社は、遮へい層一体型で高電圧に対応、水トリー対策、長期的な耐候性と絶縁性能を両立する高機能絶縁材料の採用、電磁ノイズ抑制と設置設計と考慮した遮へい構造など、ざまざまな技術的な工夫を組み合わせた高圧PVケーブルを開発した。結果として盗難リスクの回避と大幅なコスト削減を実現する。

 さらに同社は、高圧アルミケーブルの製造・販売にとどまらず、「現場での使いやさ」「施工のしやすさ」「確実で信頼性の高い製品品質」を追求し開発・製造している。ハイブリッド端子は、異種金属(アルミ・銅)の接続における電蝕(腐食)リスクを回避する。既存の設備を流用したアルミケーブル化が可能だ。圧着工具は、アルミ化に伴い太線化が進む中、最大400sqクラスの大断面アルミケーブルにも対応できる、専用の圧着・圧縮工具をラインアップしている。

電線新聞 4394号掲載