東日本地区公共工事動向 4-6月

東日本建設業保証はこのほど、6月の東日本地区公共工事動向を発表した。今回は6月累計(4—6月)の状況を掲載する。

全般の状況

請負金額が若干の減少
6月までの取扱いは、件数が前年同期比2.4%増の3万4272件、請負金額が同2.1%減の2兆9219億円となっている。

発注者別状況

市区町村で低調
都道府県で順調な増加、国、その他で若干の増加、地方公社で微増となったものの、独立行政法人等で2ケタの減少、市区町村でも低調となったため、全体としても前年同期比2・1%の減少となっている。

①国
法務省などで減少しているものの、環境省、農林水産省などで増加している。
環境省は福島地方環境事務所(172億円増)などで増加している。
㈪独立行政法人等
東日本高速道路、日本中央競馬会などで増加しているものの、日本スポーツ振興センター、都市再生機構などで減少している。

②都県
千葉、山形などで減少しているものの、東京、栃木などで増加している。
㈬市区町村
栃木、福島などで増加しているものの、神奈川、東京などで減少している。
神奈川は横浜市(621億円減)などで、東京は八王子市(166億円減)などで減少している。

③地方公社
名古屋高速道路公社などで増加している。
㈮その他
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会などで増加している。

工事場所別状況

関東で低調
甲信越で2ケタの増加、東北で順調な増加、北陸で堅調な増加となったものの、関東、東海で低調となったため、全体としても前年同期比2・1%の減少となっている。

①東北地区
山形、宮城で減少しているものの、福島、岩手などで増加している。
福島は国(193億円増)などで、岩手も国(195億円増)などで増加している。

②関東地区
栃木、茨城などで増加しているものの、神奈川、東京などで減少している。
神奈川は市町村(901億円減)などで、東京は独立行政法人等(394億円減)などで減少している。

③甲信越地区
新潟で減少しているものの、長野、山梨で増加している。
長野は県(134億円増)などで、山梨は国(41億円増)などで増加している。
㈬北陸地区
石川で減少しているものの、福井、富山で増加している。
福井は市町(91億円増)などで、富山は独立行政法人等(50億円増)などで増加している。

④東海地区
静岡で増加しているものの、愛知、岐阜などで減少している。
愛知は独立行政法人等(206億円減)などで、岐阜も独立行政法人等(62億円減)などで減少している。

電材流通新聞2020年8月20日号掲載