3電池連携によるエネルギーマネジメントの実証実験
パナソニック(株)は、滋賀県草津を拠点に純水素型燃料電池※(500 k W)(写真1)と太陽電池(約570 kW)を組み合わせた自家発電設備、そして、余剰電力を蓄えるリチウムイオン蓄電池(約1.1 MWh)を備えた大規模な実証施設の立ち上げを発表した。
ここで発電した電力で草津拠点内にある燃料電池工場の製造部門の全使用電力を賄うとともに、事業活動で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーで賄う「RE100 ソリューション」の技術開発および検証を行う。
※ 家庭用燃料電池「エネファーム」の技術を活用して開発。コンパクトで発電効率が高く、需要に応じた複数台の連携制御が可能。
●効果
3電池の組み合わせにより、広大な設置面積が必要で、なおかつ、天候の影響で発電出力が不安定という太陽光発電の課題を補完する。
また、蓄電池を組み合わせるため、電力需要に応じた適切なエネルギーマネジメントや、使用量の少ない工場非稼働日の発電電力も有効活用できる。
●今後の展望
同実証を通じて純水素型燃料電池の運用を含めたエネルギーマネジメントに関するノウハウの蓄積と実績構築を図り、「RE100 ソリューション」の事業化を目指す。