古河電工 ケレン作業者アンケート 7割以上が不安

 古河電工は、産業医科大学産業生態科学研究所作業関連疾患予防学研究室の助言を受け、全国のケレン作業(塗装はがしや錆取り)の従事者322人を対象にアンケートを実施した。調査は7月29〜30日にインターネットで行った。

 調査では、7割以上が作業中に発生する粉じんによる健康への不安を感じていると回答。約6割は、健康被害に配慮した工法が採用され、環境整備された職場で働きたいとし、約5割は既存工法だけでなく新しい工法に挑戦してスキルを伸ばしたいと答えた。

 産業医科大学の大神明教授は、保護具の着用だけに頼らず、粉じんなど有害物質の発生を極小化する安全な工法を選ぶ必要性を示した。既存のブラスト工法や動力工具、手工具による作業はインフラ維持で重要な役割を果たしてきた一方、次世代のインフラメンテナンスでは、有害物質の発生を極小化する工法への移行を急務とした。

 同社は、有害物質の飛散を極小化する新技術として「インフラレーザ」を紹介している。連続波方式のファイバレーザに独自の光学技術を組み合わせ、鋼材にダメージを与えず、1種ケレン相当の塗膜・錆を除去できるという。

 また、同社は導入時のレーザ安全教育を実施しており、集塵機やブースなどの周辺機器も用意している。

 古河電工は、調査結果と学術的データを踏まえ、学会発表や厚生労働省、国土交通省など関係省庁との協議を重ね、働き手からより求められる安全な職場環境の実現に貢献する方針。

 

電線新聞 4445号掲載