V2H特集 日常生活大きく変える可能性を秘めるV2H

メーカー各社の商品戦略

パナソニック ライフソリューションズ社
充電容量6kWタイプ追加
ELSEEV hekia S Mode3

「ELSEEV hekia S Mode3」

現在、ELSEEVシリーズの新製品「ELSEEV hekia S Mode3」を発売している。
充電容量が従来の3kWタイプに加えて6kWタイプを新たにラインアップ。
約2倍の充電スピードを実現したほか、さらなる小型化で設置の自由度が大幅に向上した。
AiSEG連携タイプでは、「HOME IoT」の中核機器「AiSEG2」との連携によってムダのない充電が可能となっている。
9月には、住宅や施設などの建物から離れた駐車場へ設置するときに使用する「Dポール」も発売する。

【特長】

①「Speedy」充電スピードが従来の約2倍に
6kW充電を行うことで、短時間での充電が可能となった(6kW充電対応車種充電時)。

②「Small」新デザインによる小型化で設置の自由度UP
従来品の「ELSEEV hekia」から体積比で約40%ダウンし、設置の自由度もさらにアップした。

③「Smart」AiSEG2と連携して充電をもっとかしこく
「HOME IoT」の中核機器「AiSEG2」との連携によって、「充電状態がひと目でわかる」「電気料金プランや生活スタイルに合わせてかしこく自動で充電できる」「充電終了・充電し忘れをスマートフォンに通知」が実現した。

■6kWタイプ
DNH326(標準タイプ)・DNHA326(AiSEG連携タイプ)
■3kWタイプ
DNH323(標準タイプ)・DNHA323(AiSEG連携タイプ)

三菱電機
EV・PV・商用電力を 混ぜて使用可能
SMART V2H

「SMART V2H」

同社は、世界で初めて電気自動車(EV)と太陽光発電システム(PV)、商用の3種類の電力を混ぜて使用できるEV用パワーコンディショナ「SMART V2H」4機種を製品化している。

【特長】

①世界初の「電力需給制御システム」により、EV・PV・商用電力を混ぜて使用可能
EV・PV・商用の3種類の電力をモニターし、自動で最適制御する「電力需給制御システム」の採用により、世界で初めて3種類の電力を混ぜて使用可能。
3種類の電力を最適制御して家庭内に給電することで、商用電力消費のピークシフトに貢献。

②「シームレス充放電技術」と「自立運転時PV連携技術」により世界で初めて停電時も安定した電力使用を実現
電力供給停止時間(瞬時停電)なくEVの充放電が切り替えできる「シームレス充放電技術」と、停電の際にPVの通常運転ができる「自立運転時PV連携技術」を世界で初めて開発。
停電時でもPVから家庭内への給電とEVへの充電、同時にEVから家庭内への給電が可能。
停電時でも最大約6kWの電力が家庭で使用可能。

③電力の使用目的や生活スタイルに合わせて選べる3つの運転モードを搭載
電力をできるだけ自給自足する「グリーンモード」、電力使用料金を抑えて、商用電力消費のピークシフトにも貢献する「エコノミーモード」、停電時に、PVとEVの電力でほぼ平常時並みの電力使用ができる「自立運転モード」を搭載している。

ニチコン
電気を効率良く家庭に
VCG-666CN7

VCG-666CN7

2018年に市場導入したV2Hシステム「EVパワー・ステーション®︎」系統連系型は、CHAdeMO検定によってEV・PHVとV2Hシステムとの接続互換性を担保し、JET認証によって電力会社の電気とEV・PHVに搭載された蓄電池の電気を効率良く途切れることなく家庭に給電できる。従来品同様、EV・PHVへの倍速充電(6kW未満)も可能となっている。
系統連系型2機種のうち、プレミアムモデルの「VCG-666CN7」には「ECHONET Lite(エコーネットライト)」に対応した通信機能が搭載されており、電力取引への対応も可能となっている。

 1、電力系統との連系で同時給電が可能
系統連系により電気自動車、電力会社、太陽光発電からの電力を同時に使用することができる。電気自動車に蓄えた電力を利用しながら、いつも通り快適に暮らせる。

 2、太陽光発電でつくった電力でエコドライブ
太陽光発電の余剰電力を電気自動車に充電し、クリーンで経済的なドライブを実現する。

 3、停電時は電気自動車からの電力を使用
万が一の停電時は、電気自動車に蓄えた電力を家庭で使える。太陽光発電が稼働している場合は、停電時でもEV・PHVに充電できる。

 4、倍速充電機能でスピーディーな充電
200V普通充電設備の約半分の時間で電力会社や太陽光発電からの電力を充電することができる。家庭で使われている消費電力をリアルタイムにモニターし、充電可能な電力量を自動的に制御できるインテリジェント充電機能を搭載する。

 5、コスト削減につながるピークカット
昼間の電力使用量の多い時間帯に電気自動車に蓄えられた電力を使用し、ピークカットを実行することで、基本契約料金を従来よりも低減できる。太陽光発電でつくった電力も活用することで、さらなるピークカットに貢献できる。

 6、スマートフォンで簡単に遠隔操作
スマートフォンの専用アプリを使って電気自動車への充放電のスタート時間の設定などを簡単に操作でき、履歴などを確認できる。
HEMSの通信規格であるエコーネットライトの採用により、VPPにもスムーズに対応できる。

電材流通新聞2020年9月3日号掲載