【行田電線】 優れた伸縮・屈曲性 「伸縮電線」を新発売

行田電線は、伸縮性・屈曲性に優れた「伸縮電線」を商品化し、21年1月から販売を開始する。これは従来の電線構造では不可能だったケーブルの伸縮を、新しい発想で達成し、より一層自由な配線を実現した。
さらに、伸縮電線の保護・外部シースに工夫を施した品種として、「編組糸タイプ」と「樹脂タイプ」をラインナップしており、幅広い使用環境とニーズに対応できるようにした。
また、線長変化が必要な様々なデバイスに最適な伸縮性を持ち合わせた電線となっており、絶対定格の最大伸縮率50%を実現した。一般の電線ケーブルと比較して、伸縮性・屈曲性に優れ、断線しにくいことも特長といえる。
具体的な対象市場は、ロボット分野では多関節、アシストスーツなど。携帯機器分野はヘッドホン、音楽プレイヤーなど。ウェアラブルは、空調服、HDM、バーコードリーダーなど。加えて内部配線としては、狭窄空間での配線用のハーネスとして最適である。また、ハーネス化による製品の意匠・デザインへの影響も軽減するという。
一般的な製品の仕様例は、次の通り。絶対定格=最大伸縮率50%、定格電圧30V、定格電流0.14A~。芯線=導体材料がスズメッキ軟銅線、AWGNo.36まで、数は8本まで。性能(参考値)=伸縮率30%、伸縮耐久、屈曲耐久、捻回耐久、各3万回の試験をクリアしている。

家庭用ポータブル電源装置も発売へ

また、行田電線では、「家庭用ポータブル電源装置」も来春から発売する予定だ。電源装置は最近、脚光を浴びつつある防災関連商品であり、一般ユーザーをターゲットとした。製造委託先とのコラボレーションのもと、自社ブランドでBtoC市場にも積極展開を図る。電池容量は500Wh、電池セルはリチウムイオン、入力はDC12.6V~40V(最大126W)、AC出力は100V/最大300W(50/60Hz)、DC出力ではUSBのタイプA、タイプCに対応。LEDライトを搭載した。
同社では、10月21~23日に開催する「名古屋ネプコンジャパン」に出展し、伸縮電線と電線装置の両製品とも展示する。

電線新聞 4217号掲載