無電柱化特集 景観向上だけでなく防災機能も高める

メーカー各社の商品戦略

東拓工業
低コスト化はお墨付き
角型TACレックス

角型TACレックス

無電柱化の推進に欠かせない要素のひとつに低コストがあるが、同社の角型多条敷設管(角型難燃FEP)「角型TACレックス」は、国土交通省の『低コスト手法導入の手引き(案)Ver2』において、「低コスト化がはかれる可能性がある」と記述されたお墨付きの管路材。
さらに、関東地方整備局、近畿地方整備局をはじめ、各地方整備局のマニュアルが改訂され、角型多条敷設管が選択できることになり、今後の需要拡大に期待が広がる。
軽量でフレキシブルなことや、管台・曲がり管不要で施工がラクラクなどの特長に加え、次のような特色を併せ持つ。

①浅層埋設実大実験(10万輪試験)検証済み
②土木研究センター「建設技術審査証明」による性能評価済み
③優れた耐震性
④信頼の実績2500件(電線共同溝700件以上)

無電柱化関連では、ほかにも地中埋設用強化可とう電線保護管「メタルパワー」がある。
従来のヒューム管、鋼管などに比べ耐荷重強度、耐熱強度、耐震強度などにおいて一段と高い性能をもち、曲げやすさ、作業性、経済性などの特長を併せ持つ。

施工事例

日本ネットワークサポート
30㌢の浅層埋設も可能
C・C・BOX用地中鋼管

 C・C・BOX用地中鋼管

◇C・C・BOX用地中鋼管
金属、コンクリート、碍子製品と多用な製造メーカーである同社は、その技術を生かし①ケーブル保護鋼管(KGP)②コンクリート製ハンドホール③ケーブル内蔵鋼管柱などの販売を行っている。
地中鋼管は、都市のインフラを支える電力ケーブル・電線共同溝用の管材などに主として広く採用されている。
特長としては①埋設深さ30㌢㍍の浅層埋設が可能な強度がある(輻輳する地下埋設物の迂回に対応しやすい)②耐衝撃性に優れている(ツルハシで通常掘削する衝撃では貫通することはない)③耐振性能が高い(管軸圧縮試験に優れている)④施工性が良い(管の接続は防水性に優れ、差込式になっており滑剤の必要もない)⑤防食性・耐久性に優れている(通常の配管用炭素鋼管より厚い亜鉛メッキを施している)。
このほかにも、管内外面ともに滑らかに製作されており、ケーブルシースにキズをつけず入線することが容易——などがある。
さらに、現場施工ニーズから、各種の試験を重ねた結果、軽量・長尺化された改良KGP(地中鋼管)を開発し、平成18年6月から販売を開始して好評を得ている。
コンクリート製ハンドホールは、電力仕様に基づいて、設計・生産されているため、C・C・BOXなどの内空断面、強度などに適合しているだけでなく、ハンドホールの設置工事や、ケーブル入線工事がしやすい。
また、当然のことながら品質管理、納期管理も徹底されている。
ケーブル内蔵鋼管柱は、鋼管柱の上部に変圧器を装備し各戸に送電する。また、照明設備も設置ができ、いわば電柱と照明柱の両方機能を兼ねた鋼管柱といえる。
地域社会の環境調和によくマッチするのが最大のポイントで、それぞれの街並みによく調和できるようにカラーポールを使用しており、デザインも各種用意している。

電材流通新聞2020年10月8日号掲載