新エネルギー・産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）は、大林組、川崎重工業と協力して４月19・20日に実施した実証試験において、市街地での水素燃料１００％のガスタービン発電による熱電供給を世界で初めて達成したと発表した。
３者は、神戸市の神戸市ポートアイランドにあるプラント（２０１７年１２月完成）で、水素と天然ガスの混焼および水素専焼によるガスタービン発電機単独での実証や、天然ガスによる熱、電気供給の実証などを行ってきたが、このほど水素のみを燃料として近隣の４施設への熱電の同時供給を実現したもの。
今後も引き続き実証試験を進め、季節ごとの各種データを取得することで「電気」「熱」「水素」エネルギーの最適制御技術を確立し、地域コミュニティーにおける効率的なエネルギー利用につながる新たなエネルギー供給システムの確立をめざすとしている。
商経管材新聞2018年5月9日号掲載
