私もひと言 全日本電線販売業者連合会 吉田康一会長

銅価高で契約に影響 コロナ禍 本格営業できず

全日本電線販売業者連合会 吉田康一会長

 昨年は新型コロナの影響で、電線流通業界にとって大変な年だった。電線流通業者の20年度売上高の平均は、前年度比約20%減少した。今年度に入って商況は、昨年よりわずかに上向いた。しかし、コロナ禍が続き、まだまだ本格的な営業活動は、できていない。
また、銅建値は、今年2月24日に102万円/㌧となって以来、(3月から月間銅建値平均は100万円/㌧以上で推移し、9月28日の)こんにちまで高値が持続している。これだけ長期間(同100万円以上の)高値が継続しているのは、われわれにとっても初めての経験。この銅価高で顧客取引を行いにくい状況になった。つまり工事業者は、高値で取引契約に二の足を踏んでいる。
一方、電材店は、コロナ禍で個別展示会が開けない状況にある。従って、建販市場は電設、市販ルートとも厳しい情勢にあり、今後とも楽観視できない。

電線新聞 4255号掲載