電設・ウォッチ! 第3回 災害時の備えは万全か?

地震に備えて

地震やその後の火災に備えて、各メーカーからさまざまな防災機器が販売されています。その代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

・感震ブレーカ機能付ホーム分電盤
(河村電機産業など)

震度5以上の地震を感知すると、3分間の警報の後、主幹ブレーカが自動的に遮断します。地震による家屋の倒壊や家具・家電の破損によって起こる電気火災(二次災害)を未然に防ぎます。

・グラグラガード
(テンパール工業)


震度5程度の揺れを感知すると、コンセントの個所で通電を遮断するタップ型感震ブレーカーです。また感震動作に至らない地震の揺れであっても、家具などが倒壊して配線を損傷させた場合、その回路を遮断して電気火災を防ぎます。

・防災・福祉情報配線システム
(DXアンテナ)

各自治体や消防署と連携して、地震・台風・大雨などの情報を瞬時に各家庭のTV受像機に配信するシステム。既設のケーブルTV網を利用することで初期費用が抑えられ、またTVを使うことによってパソコンのない高齢者住宅でも利用できます。

・室外機などの転倒防止金具
(日晴金属など)


地震による転倒や落下を防ぐために、エアコンの室外機を建物に固定する金具です。ベランダや高いテラスに置く室外機や、道路に面した場所に置かれた室外機にはとくに有効です。

その他にも地震対策商品はさまざまなものが販売されています。これらを施主様に対して積極的に提案していくことは、地震の際の安全確保になるだけでなく、有効なビジネスツールとして活用できます。