【因幡電機産業】東京・五反田にロボットセンターTOKYO 協働ロボットの専門施設


深刻化する人手不足対策、ロボットを初めて使う企業でも導入しやすいことから期待を集めている「協働ロボット」。しかし展示会でもない限り、実機をじっくり見る機会、詳しい人の話を聞けるチャンスは滅多にない。因幡電機産業は、昨年12 月に大阪・阿波座に開設した「ロボットセンターOSAKA」に続いて、今年3 月、東京・五反田に協働ロボットを集めた「ロボットセンターTOKYO」を開設。アクセス抜群の東京都心で、しかも複数メーカーの協働ロボットを見て相談し試せる場を提供している。


五反田駅から徒歩8 分 アクセス抜群
ロボットセンターTOKYO は、JR 山手線・五反田駅から徒歩8 分程度の第2TOC ビル(東京都品川区西五反田7 −21 − 11)の7 階。東急目黒線の不動前駅からも徒歩5 分、東急池上線の大崎広小路駅からも徒歩6 分程度とアクセスは抜群。「都心からほど近く、気軽に協働ロボットを見に来られる場所を目指している」(産業システム事業部 ソリューション部 山本晋吾ロボットシステム1 課長)という。

協働ロボットを7 台設置。特徴生かしたデモ展示
センターにはユニバーサルロボット、ABB、川崎重工業、日本電産シンポの4 メーカー・7 台の協働ロボットと周辺機器を展示。ユニバーサルロボットのUR5 を使った大容器から小容器への小分け、UR3 による袋状お菓子の吸着搬送・整列、ABB の双腕型協働ロボットYuMi による両手を使ったブロック玩具の組み付けと解体作業、UR10 と日本電産シンポの知能型AGV を組み合わせたピッキングと搬送の複合システムなど、各ロボットの特徴を活かした5 つのアプリケーションシステムを見ることができる。

実機を触って、専門家と話して、テストもできる
ロボットを使ったことがない、検討のために実機を見たい、まず話だけ聞いてみたいという企業には、実機を見ながらロボットの基礎についてのレクチャーをして相談に乗る。具体的に検証するために実機を使いたいという企業には、センター内のロボットを使って評価・検証を提供する。販売した後の技術トレーニングもここで実施している。ロボット導入と実運用に向けた各ステップをサポートしているのも特長だ。
「当社は単純な商社機能だけでなく、メーカー講習をキチンと受けて技術を身につけ、きちんと動かせるロボットエンジニアも多数在籍している。ロボットの選定方法やシステムの構築の仕方、ツールの選び方など各種相談にも乗ることができる」(山本課長)

セミナーや安全講習などを開催予定
オープン以来、従来の顧客に加え、新規申し込みも増えスタートは順調。次のステップとして20 人超が入れるセミナールームを活用し、一人でも多くの人にロボットを学び、触れる機会を提供したいという。
「現在、セミナールームは販売後のトレーニングで使っているが、今後は新規ユーザー向けのロボット導入セミナーなどを行っていきたい。また、産業用ロボットの特別教育インストラクター資格を取得済みで、特別教育講座を行うようなことも考えている。
ロボット熱が高まるなか、このチャンスを生かしていきたい」(機械技術担当 安東秀隆氏)としている。

見学は予約制。インターネットで申込受付中。トライアルユース貸出サービスも申込受付中
センターは、月火水に見学を受け付け、木金はトレーニングで使用している。見学は予約制で、同社の協働ロボット・システム.com(https://cobot-system.com/)で受け付けている。

2018年6月22日  別冊  

オートメーション新聞