無電柱化特集

メーカー各社の商品戦略

カナフレックスコーポレーション
配管で省施工化
カナレックスML 省スペース

カナレックスML

NEWデカノック

同社は、「カナレックスML(マルチレイヤー)」や超軽量ハンドホール「NEWデカノック」など、「無電柱化推進法」に対応する製品群をラインアップしている。
◇カナレックスML
波付き管と管台一体型リブの連続構造による独自構造の電力・通信ケーブル用多条保護管。
従来品よりも省スペース配管を可能とし、掘削幅、深さを低減でき、軽量で可とう性がよく、ワンタッチ接続の採用により、施工性に優れており、工事の省力化がはかれる。
さらに、浅層埋設における砂の充填がしやすく、空洞による管の変形、路面の陥没にいたる危険性を回避する。

 【特長】
埋め戻しが容易/省スペース配管が可能/全サイズ継手接続がワンタッチ(定尺タイプ)/ケーブルの引込みが容易/曲げ施工が容易/優れた圧縮強度/優れた難燃性
◇NEWデカノック
カナレックスMLとの接続がワンタッチで確実に行えるほか、サイズダウンと接続の省力化によりトータルコストを削減でき、工期の大幅短縮が可能。
重量が従来の約2分の1のため、作業性が向上しHH設置用重機の小型化によるコストダウンに加え、ノックアウト部分は電動工具での削孔が可能。
さらに工費を大幅に削減できるなどの特長をもつ。

東拓工業
コスト削減にも貢献
角型TACレックス

角型TACレックス

メタルパワー

 無電柱化関連製品として、同社が提案するのは、「角型TACレックス」「メタルパワー」
◇角型TACレックス
角型電線保護管で唯一、建設技術審査証明(土木研究センター)を取得しているのに加え、サイズバリエーション(φ50〜φ150)も多彩で、無電柱化推進のコスト削減にも貢献が期待できる製品である。
角型難燃FEP/JIS C 3653附属書3適合品。浅層埋設実大実験(10万輪試験)検証済み。
 ◇メタルパワー
浅層埋設に最適な金属と樹脂の複合構造により、高強度、軽量、可とう性を実現した地中埋設用強化可とう電線管。

【特長】
①圧縮強度に優れる
圧縮強度が高く、123kN/㎡{12・5tf/㎡}載荷時の管内径変形率は1%以下。
②耐熱圧縮強度に優れる
金属との複合体のため、通電時のケーブル発熱による高温状態においても圧縮強度は高く、常温時とほぼ同じ。
③可とう性に優れる
人力で管内径の5倍の半径に曲げることができるので、既設物の回避が容易に行え、管埋設時の施工性が良好。
④軽量で長尺
単位長さあたりの重量が他の管に比べて軽く運搬が容易で、長尺のため接続が少なくてすみ、敷設作業が容易。
⑤通線性に優れる
管内面の摩擦係数が小さいためケーブルの引き入れがスムーズに行え、マンホール間隔も長くとれる。
⑥難燃性に優れる
難燃性樹脂使用のため、自己消化性があり、火災時の延焼も防ぐ。
⑦耐候性・耐蝕性に優れる
30年の屋外暴露に相当する耐候試験でもひび、割れの発生がなく、優れた耐候性を有している。

日本ネットワークサポート
浅層埋設に強度十分
地中鋼管

C・C・BOX用地中鋼管

◇C・C・BOX用地中鋼管
金属、コンクリート、碍子製品と多用な製造メーカーである同社は、その技術を生かし①ケーブル保護鋼管(KGP)②コンクリート製ハンドホール③ケーブル内蔵鋼管柱などの販売を行っている。
地中鋼管は、都市のインフラを支える電力ケーブル・電線共同溝用の管材などに主として広く採用されている。
特長としては①埋設深さ30㌢㍍の浅層埋設が可能な強度がある(輻輳する地下埋設物の迂回に対応しやすい)②耐衝撃性に優れている(ツルハシで通常掘削する衝撃では貫通することはない)③耐振性能が高い(管軸圧縮試験に優れている)④施工性が良い(管の接続は防水性に優れ、差込式になっており滑剤の必要もない)⑤防食性・耐久性に優れている(通常の配管用炭素鋼管より厚い亜鉛メッキを施している)。
このほかにも、管内外面ともに滑らかに製作されており、ケーブルシースにキズをつけず入線することが容易である——などがある。
さらに、現場施工ニーズから、各種の試験を重ねた結果、軽量・長尺化された改良KGP(地中鋼管)を開発し、平成18年6月から販売を開始して好評を得ている。
コンクリート製ハンドホールは、電力仕様に基づいて、設計・生産されているため、C・C・BOXなどの内空断面、強度などに適合しているだけでなく、ハンドホールの設置工事や、ケーブル入線工事がしやすい。
また、当然のことながら品質管理、納期管理も徹底されている。
ケーブル内蔵鋼管柱は、鋼管柱の上部に変圧器を装備し各戸に送電する。また、照明設備も設置ができ、いわば電柱と照明柱の両方機能を兼ねた鋼管柱といえる。
地域社会の環境調和によくマッチするのが最大のポイントで、それぞれの街並みによく調和できるようにカラーポールを使用しており、デザインも各種用意している。

電材流通新聞2018年10月18日号掲載