ケーブル盗難対策で活用
古河電気工業(株)と古河電工産業電線(株)は、9月16 日、共同開発・製造した高機能型低圧アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブルTM」がメガソーラー発電所に採用されたことを発表した。
アルミ導体ケーブルは近年多発する銅線の盗難に対する防止策として、有用性が期待されている。
●背景
産業用太陽光発電所は、敷地が広いうえに無人で、近隣に人家や人通りの少ない立地が多いことから、銅線の転売を狙ったケーブルの盗難が絶えず、問題となっている。
盗難に遭えば、修理費用がかさむだけでなく売電収入にも大きく影響するため、早期に復旧する必要がある。
●アルミケーブルの工事内容
今回山梨県内のメガソーラー発電所でケーブル盗難被害が発生(写真1)し、早期復旧および盗難防止を目的に同ケーブルが採用された。
接続処理や延線作業(写真2~3)は工期通りに完了し、予アルミケーブルをメガソーラー発電所に採用古河電気工業(株)、古河電工産業電線(株)ケーブル盗難対策で活用定通り復電された。
また「、かるい」「かんたん」「柔らかい」といった特徴は、早期復旧を望む現場の作業効率改善に最適で、接続処理もケーブルが軽くて柔らかく、取り回しやすいので、狭いトラフの中での接続にもかかわらずスムーズに進んだとのこと(写真4)。
導体にアルミニウムを採用し、ケーブルシースが青く、銅導体CVケーブルとの識別が容易なため盗難防止効果が期待できる。
さらに、敷地には写真5のように同ケーブルを使用している旨を記した盗難防止の看板が掲げられている。
また、同ケーブルは、そのほかの産業用太陽光発電所への採用も決定するなど新たな動きも出ているという。
写真1 ケーブル盗難直後
写真2 Cu-CVD とAL-CVD の異種異径接続
写真3 らくらくアルミケーブルの延線完了
写真4 トラフ内での接続処理
写真5 盗難防止看板