電気の豆知識 ~いつか役立つ⁉︎ 電気にまつわる雑学篇~ 「太陽光発電」

徒歩4000年

太陽の直径は約139万2000kmで、地球の約109倍という大きさです。地球がサッカーボールだとすれば、太陽の直径は学校のプールくらい。直径約24mの巨大な球体になります。
地球から太陽までの距離は1億4960万km。歩いていくと、時速4kmとして4000年以上かかります。光の速さでも8分19秒。つまり、私たち地球人がいつも見ている太陽は過去の姿。8分19秒前の太陽です。
この距離が絶妙だといわれています。地球がもう少し太陽に近ければ灼熱の星になっていたでしょうし、逆にもう少し遠ければ氷結の星になっていたでしょう、と。地球が奇跡の星というのは、どうやら本当のようです。

真っ赤に燃える太陽だから

太陽の表面温度は6000度、中心核は1600万度、太陽を取り巻くガスの層であるコロナは100万度、太陽の表面で起きる爆発現象のフレアは2000万度と考えられています。
私たちの身の回りでは、熱めのサウナが100度、電気ストーブの表面が数百度、マグマの温度が1000度前後、鉄が溶け出すのが1500度です。もはや比較になりません。
地球に降り注ぐ太陽エネルギーは1秒間に約42兆キロカロリーだそうです。これは、世界が1秒間に使っているエネルギーの2万倍以上だといいます。すべての太陽光を電気に変換できれば、世界の年間エネルギー消費量を45分でまかなえるという試算もあります。
1億4960万kmのかなたから届くこの巨大なソーラーパワーを利用しているのが太陽光発電というわけです。

日本の太陽光発電は世界3位

太陽光発電とは、太陽電池などを利用して太陽の光エネルギーを電気に変換する発電方式のこと。日本では1955(昭和30)年に初めて太陽電池がつくられ、その3年後に発電システムとして実用化されました。
資源エネルギー庁その他の資料によると、日本における2021年度の年間発電電力量に占める自然エネルギーの割合は22%に達し、最も多いのが9%を超えた太陽光発電です。数字だけ見れば確かに少なく感じますが、日本の太陽光発電は中国、アメリカに次ぐ世界3位の導入量を誇っています。

〈太陽光発電の主なメリット〉

●地球温暖化の主な原因とされる二酸化炭素(CO2)をほとんど排出しないクリーンエネルギー。
●石油や天然ガスなどの化石燃料のように枯渇する心配がない再生可能エネルギー。
●天然資源の乏しい日本にあって、輸入に頼る必要がない純国産エネルギー。
●蓄電して災害時などの停電に備えることができる。
●発電した電気を電力会社に売って収入を得ることができる。

〈太陽光発電の主なデメリット〉

●天候や地域によって発電量が左右されやすく、夜間の発電ができない。
●設置コストが高く、定期的なメンテナンスにも費用がかかる。
●住宅用などの場合、屋根の形状によっては設置できない場合もある。

電卓から人工衛星まで
太陽光発電所は北海道から九州まで、全国各地に設置されています。運営会社もさまざまです。その他にも公共施設、商業施設、工場、住宅はもとより、街灯路や道路標識、無人灯台、人工衛星や気象衛星、身近なところでは電卓や腕時計にも太陽光発電が使われています。

ジャンボびっくりQ~!

さて、それでは最後に「ジャンボびっくりクイズ」です!
ずばり、太陽光発電が最も発電する時期はいつでしょう?

①そりゃ夏でしょ! ②意外と春かも! ③まさかの冬!?

答えはこちら!!